ずるい-12
散歩は楽しかった。
私は相槌を打つくらいで、ほとんどレミが話していた。
女性を尊敬するひとつのポイントだ。
お腹が空いたので、コンビニへ行って、弁当を買った。
レジでスイッチを入れた。
やや前傾姿勢になり、快楽に抗っていた。
昨日の公園へゆき、ベンチに腰をかけた。
子供たちで賑わっていた。
ふたりで弁当を食べた。
時折りスイッチを入れた。
そのたびにレミの箸が揺れた。
カラスが啼いた。
ああ、夕方か、と思った。
今日も泊まる? とレミが尋ねてきた。
私はキスをした。
子供たちの目も憚らず、舌を絡めた。