また逢える?-6
次の日、今の彼氏から映画にでも行かないか? と誘われたので、行くことにしました。
古い映画のリバイバル上映だったので、お客さんはとても少なく五人ほどでした。
映画がはじまって、三十分ほどしたところで、彼の指が股にのびてきました。
私は脚をひろげ、それを受け入れました。
彼の指はぎこちなく、まわりを気にしているようでした。
私は前の座席に足をあげ、大股を開き、腰を揺らしました。
耳もとで、やりすぎだと彼は言いました。
誰も見てないから、と私は返しました。
彼は指をやめてしまいました。
不完全燃焼の私はトイレに立ちました。
トイレの近くまで来て、いやらしい気持ちになり、私は男性トイレのほうへ入りました。
個室の扉を閉めて、自涜に励みました。
昨日の元彼のことを想いながら…。
靴音が近づいてきました。
私は興奮し、指が激しくなってゆきました。
小便器のほうで靴音はとまり、ジッパーが下げられる音がしました。
私はこっそり覗いてみようと思い、扉を軽く開きました。
彼の背中がありました。
私は扉を全開にして股を大きく開き、クリトリスをいじりながら、彼を誘いました。
振り向いた彼は、おいおい、勘弁してくれよ、といった目を見せましたが、すぐに熱のある色へと、その目を変えてゆきました。
彼が小水を終え、私に近づいてきました。
ペニスは開かれたままでした。
私はそれを頬張りました。
しょっぱい味がしました。
ペニスが膨張すると、彼は私のなかに入ってきました。
便座がかたかたと鳴りました。
私はだれか見知らぬひとに犯されている絵を想像し、快感を増幅させました。
靴音が近づいてきました。
彼は扉を閉めて私を立たせ、後ろへまわりこみました。
立ちバックで繋がられると、奥にまでペニスが侵入してきて、声を我慢することができませんでした。
靴音が小便器のあたりでとまったのと同時に私は、ああっ、と小さな声を洩らしてしまいした。
彼はいそいで私の口に手をまわしましたが、もう遅いと私は思いました。
男性がこちらを覗こうとする絵を想いながら、私は喘ぎました。
けれども、彼は腰の動きを弱めていく一方で、その意気地のなさに私は萎えました。
また靴音がして、今度は遠ざかっていくのを確認して、彼は腰を使い始めました。
耳もとで、興奮するね、と言われ、ええ、と答えましたが、私は果てられそうにありませんでした。
すっかり飽きてしまった私は彼が果てる頃を見計らい、いくふりをしてこのセックスを済ませました。
その後、劇場へ戻り、映画を観、食事をして家へ帰りました。
不完全燃焼の私は自慰をして、シャワーを浴び、悶々としながら眠りにつきました。