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俺が女に見える世界の話
【同性愛♂ 官能小説】

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俺が女に見える世界の話1-3


親父はベッド脇のソファにうでを広げ座り、柔らかな紳士の笑みで俺を見つめ、だが股間はギンギンで犬のしっぽみたいにフルフルさせていた。

俺がベッドの上に腰掛けると、ゆったりとした動作で俺の隣に座り、肩を抱く。

「拓生、心配ないぞ。俺に抱かれて良かったって思わせてやるからな」

唇が重なる。
女性に慣れている親父だからか、息は乱れているのに舌の絡め方がすごく優しい。俺の希望に沿っている。
身体を支えながら自然にベッドに俺を横たわらせる。
首に短いキスをして、乳首をぐるりと舐めてくる。
俺の身体はまだ答えを確定しかねていて、上手く感じる事ができない。
さっき俺が半勃ちだった時には濡れていると言っていたから、今はまだ濡れていない様に見えているのだろうか。

「緊張しているのか。可愛いな」

親父の頭が身体を降りていき、俺の股の間に来た。
足を拡げられ、親父はそこを舐め始める。
俺はその様子を見てみた。細胞が塗り替えられた様な感覚が全身に行き渡った。


俺の竿は勃起していく。自然に声が出てしまう。
完全なノンケのはずの父が、男の一物を嬉しそうに舐めている姿が俺には映っているからだ。

女性と男性の形は全く違う。
実際に俺には竿を咥えているようにしか見えないのに、親父はそれがクリトリスであるかのような動きで舐めてくる。
他人と俺のビジョンとの物理的な違いはどうやって補整されているのだろう。

「そうだ拓生、素直になっていいんだぞ。気持ちいいだろ?」

実際の光景に混乱する毎に、罪悪感は薄れていく。
俺が思わず親父の頭を押すと、その手に指を絡めギュッと握られてしまった。
快楽の逃げ場が声しかなくなり集中拡大しどうしようも無くなった時、親父は舐めるのをやめ、俺の顔にちんぽを近づけた。

「舐めるとこが見たい。見せてくれるか?」

男が好きな男が、どれだけ目の前のものを知っているか、親父に教えてやりたい。俺にも欲望が湧いてきた。
柔らかに、凄く丁寧に、見下ろしている親父の変化に注意してこの竿の気持ちいい所を掘り当てていった。

「ああ、こんな美人がこんなに上手いなんてな…」
「親父、美人はアウト」
「いいだろ?拓生、お前凄く綺麗だよ。舐めてる顔も凄く美人だ…」

最早親父のペースになっている。
息が上がり苦しくなってきて、リズムが保てない。
口のピストンを早めてしまう。
そうすると親父は腰を引いた。

「おいおい、イッちゃうだろ?欲しくないのか?」

俺を再び寝かせ、最初へのループ。
さっきとは違う。全部が熱い。
気持ちいいし、親父への愛おしさが止まらない。
挿れるぞ、その言葉に頷きもできず、俺は親父と繋がれてしまった。
女性器の感覚で挿入され、痛みを感じたのもつかの間、親父は俺にハマり具合を確かめさせるように、顔を撫でながらゆっくりと出し入れしてくる。
下半身の快感以上に、俺の目を見る親父の目が身体を敏感にさせる。
親父にもそれが分かっていて、手で触る箇所を変えながら俺の反応を楽しみ、ニヤケだしている。
この人が今抱いているのは、本当に女性という「ガワ」だけ?
そう思っていたら、親父の動きが止まった。

「お前、やっぱ拓生だな?」
「そうだよ…なんで?」
「なんでか分からねえけど、男とか女じゃなく、お前って拓生なんだなって、なんか分かったよ」
「萎えちゃった?」
「…いいや?」

ガバッと親父は抱きついてきた。腰は急に激しくなり、耳元で親父が荒い息を吹きかけてくる。

「拓生、美人がお前じゃ俺イクの我慢できねぇよ!」
「親父!俺ももうダメだ!」
「拓生!」
「親父!」

親子同時に絶頂に達した。
イッてる親父がとても愛おしくて、多分それは親父も同じで、俺達は暫く強く抱き合ったままだった。

「ねぇ、もし親父に娘が居て、それがモロタイプの美女ならどう思うの?」
「…うーん、むしろめちゃくちゃ不安になるな。悪い男に捕まらないかとか」
「エロい気持ちにはならないと」
「…多分、娘を1ミリでも女として見たら罪悪感が強すぎて、そんな目で見る男が居たら絶対に悪い男だ、て思うのかもな」
「よく考察できてんじゃん」
「まぁな。ちなみにお前にはそういうの無いぞ」
「えー、美女でも?」
「なんだろな、やっぱお前は俺の息子、同類て気がするから。なんだかんだ楽しく過ごせんじゃないかって。
今だってお前、後悔してないだろ。俺に抱かれたの」
「…まぁね」

これは誰にも当てはまるものではないと思う。
父親に強制性交されて苦しむ息子は実際居る。
だけど、俺の中の性欲の範囲に「親父」は確かに居て、社会のルールを超えることができた。
倫理では語れなかった。

一緒に眠っている間、何度か身体を触られたり、硬いものが当たったりして目が覚めた。
だけど、朝起きた時の親父の目は、確かに息子を見る目だった。

ー続く。


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