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俺が女に見える世界の話
【同性愛♂ 官能小説】

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俺が女に見える世界の話1-2


テーブルで話をする。親父はずっとソワソワギラギラしている。

「どんな風に見えるの俺?芸能人で言うと?」
「いや、こんな綺麗な人芸能人にも…西洋的でも東洋的でもあるし…透明感があり…でも出るとこで出て…無表情でも柔らかで…それでいて…エロい」
「なんじゃそりゃ。全くわからん」
「いやでもそうなんだよ!というかお前がなんじゃこりゃだ。どうして…そんな美人の女になったんだ…」
「いやなってないんだけどね。鏡見ても画像撮っても身体触っても俺に見えるのは紛うことなき俺だし」
「そうか…」

親父は立ち上がった。そして俺の方へ近づいてくる。
嫌な予感。

「ちょっと、触らせてみろ」

やっぱり。俺は即座に断る。

「でも、本当に触感まで変わるのか、朝痴漢したやつが変かも分からんじゃないか」

それは一理ある。
しょうがないので服の上から触らせる。
親父は待ってましたとばかりに胸を狙ってくる。

「ほお!こ、これは…」
「どんなだよ」
「いや、しかし、これは…おお!これは!」

親父は何度も俺の乳房=大胸筋を鷲掴みにする。
朝の痴漢おじさんと同じだ。全体をやんわり揉んでくる。
流石にそんな事されても感じないが、親父は更に乳首を指で摘んできた。

「ちょ、やめろよ、俺それ感じるんだから!」
「そうかー感じるのかー。ん?ここか?こうするのか?」

親父は引き剥がそうとする俺に物凄い力で抵抗し、でも胸はいやらしくやんわりと、乳首をコリコリと愛撫してくる。
声は上ずり震えながらも俺をなじってくる。
俺の力が緩んだすきに、今度は右手をパンツに突っ込んできた。
俺は気持ち良さに抗えず少し大きくなってしまっているし、手を入れれば確実に俺が男である事が分かるだろう。
なのに、親父は更に息を荒らげ、俺の玉を割れ目があるみたいにくすぐってきた。

「おいおい、本当に拓生か?これはなんだ?ん?なんだこのビショビショの穴は?」

親父は足でステテコの裾を踏み、脱いだ。
勃起の先がベロンと汁を垂らしている。
俺はめいっぱいの力で親父を突き飛ばすと、自分の部屋に駆け込んで鍵をかけた。
親父は追っては来なかった。

姿も感触も女性だからといって、親父に抱かれるのは許してはいけないんだ。俺は心の中で唱える。
そうしなきゃいけないのは、俺自身、親父が性対象にならない訳ではなかったからだ。

海外出張も多くこなしバリバリ働いていた父。
そんな父と今みたいに話せるようになったのは20歳も過ぎた頃の事で、子供の頃は本当に他人も同然に感じていた。
思春期になり、俺の好きなのが学校の中年教師や近所のおじさんである事に気付いた。
そうすると、たまに帰ってくる中年男性と同じ部屋にいる事がすごく不思議に感じた。
ドキドキしていた。
母が亡くなり、親父は仕事のペースを落とし、国内のみに切り替え、俺と一緒に住む事にしてくれた。
ずっと一緒に居る親父は、顔は俺と同じく普通だが、男らしくて、明るくて、頼りになって、とんでもなくすけべな俺の理想の父親像そのものだった。
相変わらず人見知りをしている俺に、ずっと距離を縮めて接してくれていた。いつか素直に話せる事を願った。
親父のオナニーを見てしまった時は、その光景を思い浮かべて俺も行為をした。
だから、もう一押しされたら、多分受け入れてしまっていたんだ。

SMSが鳴った。父からだった。

「すまんかった」
「何もしない」
「降りてこい」
「話そう」

俺は鍵を開けた。

「一生のお願いだ!1回だけ!!1回だけヤラせてくれ!!」

居間に戻ると、ステテコは履き直した親父が、正座をして、だが股間がギンギンで手を合わせている。

「あのさぁ…それやると近親相姦なんだけど」
「俺には美女にしか見えん!大丈夫だ!」
「でもそれが娘ならアウトでしょ」
「お前は息子だ!セーーフ!!」
「いや息子でも性的虐待ありうるから」
「でもでも、お前はどうなんだ?お前の前の男、俺みたいだったじゃないか!それにそれに、俺がコイてるのよく覗いてただろ!知ってるんだぞ?」

親父の交渉が必死すぎる。
絶対ダメと言えない俺も、この提案の落とし所を探していた。

近親相姦は本当にダメな事なんだろうか。
妊娠の可能性を排除しても、性的虐待のプロセスからいってそれが起きやすいからタブー視すべきだ、というのは分かる。男女なら余計に。
その行為と倫理をよく分かっていて、それでもお互いが想っているなら?
お互い知らずに愛し合って、後から近親だと気付いたならその罪はどうなる?
外国に、そんな兄妹が居たのを聞いた事がある。
確か、二人は分かってからも愛し合うのは止めなかった。

「…じゃあ、わかった」
「おお!いいのか?」
「もちろん条件がある」
「よし!なんだい?お嬢さん??」

親父は目がミラーボールかってくらい輝く。

「俺は拓生。だから拓生ってちゃんと呼ぶ事」
「えー…」
「名前を呼んで罪悪感を感じたら止めて。後悔すると思う」
「…おう、わかった」
「あとシャワー浴びるから待って。親父の触り方からいって、多分親父が女性器だと思って挿入するとこ、多分アナル」
「お…おう、わかったぞ…」
「あと、優しくして。あんな乱暴なの、男だって怖い」
「おう!わかったぞ!!」

風呂場まで付いてこようとする親父を押して鍵をかけ、俺はシャワーのノズルを外す。

「…背中、流そうか」
「要らない。待ってて」
ー2分後ー
「…やっぱり流そうか?」
「要らん。待ってなさい」

こんなやり取りを数回繰り返し、準備を終えた俺はバスタオルを巻いて親父の部屋に向かった。


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