特典採集-4
『おお?……しっかりとぉ……クククッ!俺の指を握ってくれるかあ……』
『輪姦(まわ)されて発情した身体が止まらねえみたいだなあ?もうイキそうな顔してるぜえ』
『やめて!もうイジメないで!風花はこんなにイヤラしくなっちゃったんだから!イヒッ!?可愛いなあ風花ちゃんはあ……イッヒッヒ?』
「ッ!ッ!ッ!」
《死》の恐怖に震え上がる意識とは真逆に、身体は快感に浸って燃え上がっていく。
防ぎようのない快楽……風花の身体は、何度も喰らいついてきた捕食者の〈牙〉の痛みを忘れてはおらず、咬傷の痛みこそ《禁忌の愉悦》なのだと、刻まれた女肉の記憶を呼び覚ましていた。
「ん"がッッ……か…あ"あ"ぁ"ぁ"あ"ッッッ!!!」
風花は叫びながら後頭部で床を押し、顔を持ち上げた……顎を突き上げたその顔は両手を押さえつけている吉田へと向き、切なすぎる泣き顔を震わせて喘いだ=B
ずっと愛してくれた鈴木の掌に渾身の力で潮を噴射し、その飛沫を撒き散らして密林にスコールを降らせた。
『このバカが。マン汁が洗い流れちまうくらい潮吹くヤツがいるかあ?』
「ふッぐぅ"!……ッう"ッ!?はふぅッ?」
溢れ出てくる熱々の蜜を指で掬い上げた鈴木は、その粘り着く体液を陰毛へと擦りつけた。
空気に触れる面積の多い太い縮れ毛は、自らの淫臭を辺りに撒き散らし、それでもまだ足らぬと触手のように揺れた。
「あ"ッッッ…くぅうッ!?……ッん"ん"ッッ!!」
とてつもない恐怖が、風花を狂わせた。
「殺されたくない」という強い願いは《生》への執着を生み出し、その執着は命を繋ぐ≠ニいう生物本来の《欲望》を剥き出しにした。
「ん"ん"ん"ッ!!ッッあ"がッ!?かはあぁああッ!!」
全身の細胞内の水分が、股間から垂れ流されている……そう錯覚してしまいそうになるほどに、風花は濡れていた。
鈴木の手招きに呼応して蜜壺はコポコポと喘ぎ、尻肉の強張りの直後には妖花は噴水をあげた。
もしもタイムマシンが存在するならば、由芽や雪絵や明日香に見せてやりたい。
世論を先導し、警察の捜査にも加担出来る圧倒的な《力》を持った報道記者・古芝風花の下劣でどうしようもない今の醜態を。
『……ったく、ザマァねえなあ……』
鈴木は剃刀を手にした。
それは安全なT字カミソリではなく、理髪店などで使うまさに刃物というべき剃刀だ。
「くはッ!ゲホッ!?んぎッッ…い、イヤッ!」
生きている℃タ感を感じられる快感は、今は何処にも無い。
残り火のような寂しい疼きが股座を騒がせているだけで、恐怖を忘れさせてくれる没入の歓喜は探しても無かった……。
『いつもなら手っ取り早くバリカンで刈り上げるんだが……こんな珍品の剛毛相手にバリカンは味気ねえよなあ?』
「ひ…い"ッ!?ッッ…い"ぃ"ッ!ッッッあ"ぎぃ"ッッ!!」
シェービングローションなど塗ってしまったら、せっかくの《香り》が飛んでしまう。
鈴木はヌルヌルの淫蜜を信じ、鋭い刃を秘肌へと当てた……。