特典採集-2
シャワーから勢いよく出されたお湯が、風花の股間を濡らした。
水分を与えられた陰毛はより輝きを増し、その光りを打ち消すように、ボディーソープが無造作に塗りたくられた。
「ふぎいぃッ!?……ッッあはあぁッ!!」
ボディーソープの泡を纏った指が、臭い粘体を絞り出している蜜壺に捩り込まれると、風花はどうしようもなく仰け反り、そして可愛らしくも悲劇的な叫びを放った。
『テメェの臭え穴を洗ってもらって嬉しいのかあ?このクソ漏らしのメス家畜……クソ袋の生オナホが……』
「い"ぎぃ"い"ッ!!が…あ"あ"あ"ッッッ!?」
傷の癒える時間など微塵もなかった。
肛虐に痛めつけられた穴にまで指を挿れられると、涙腺からは涙が絞り出されて目尻から虚空へと散っていった。
『ククッ!指が二本もズッポリ入ったぜえ?こりゃあ三日もしたら三本はイケるかもなあ?』
「ッ………!!!」
風花が追っていたのは《失踪事件》である。
拐われた女性はいずれも行方不明のままであり、つまり、未だに何処かに監禁されているのだ。
この性欲しか無い男共に監禁させられていた女性が、どんな目に遭わされていたかなど、深く考えなくても分かる。
その単純な答えを今さらになって導き出した風花は、絶望に更に絶望を上塗りして慄いた。
「ひッ!…はッはがッ!?たすッ…助け…てッ!」
風花は凌辱の最中に吐きつけられた台詞を思い出した。
『捨てる』
『オマエらは使い捨て』
まだカメラが回っており、撮影は続いている。
それは恐ろしい事ではあるが、まだ風花には《用がある》という事だ。
その撮影さえ終わり、欲望のままに凌辱された後、壊されてしまった身体しか残っていない自分はいったいどうなって≠オまうのだろう……?
『聞いたか?「助けて」だとよお』
『この臭えマン毛を綺麗に洗い流したら、テメェのマン汁やら潮やらタップリと塗りたくって《購入特典》にしてやるよ』
『マン汁臭えマン毛を全部剃ってなあ、風花ちゃんの恥ずかし〜いモリマンをツルツルにしてやる。それを《特典映像》にしてやるからよお』
「い"や"〜〜〜〜〜ッ!!」
もはや〈正義〉も〈使命〉も頭の中には無くなっていた。
陰毛を剃られるという恥辱より、それらを購入意欲を唆らせる為にバラ撒かれるという屈辱より、《用済み》となって捨てられる事への恐怖の方が、圧倒的に勝っていた。
「はひッ!ひぃッ!?た…すけてッ!お願い助け…ッッ」
ワシャワシャと音を発てながら、陰毛はブクブクと泡を立てていく。
鈴木の指先は毛穴まで洗わんとゴシゴシと秘肌を擦り、陰毛にこびり付いた異臭を根こそぎ取り除こうと撚り合わせて扱かれた。
「ッッッあ"あ"あ"あ"ッ!!??」
シャワーを股間に受けると、風花は泣き声を爆発させて身体を震わせた。
新庄由芽も、奥村かずさも、田名部麻友も、そして森口涼花も……同じ虐待に曝されて苦しめられ、そして捨てられたのだ。
こんな悪虐な犯罪者が自分に喰らわせる《最後》とは……それは文字通りの《最後》なのだとしか思えなかった……。