直美(ママ)を呼んで-1
和夫は片桐に 経理の浅野直美を 和夫の許へ来るようにと電話を入れ
程なくノックの音と共に
浅野直美が部屋に入り和夫の指し示したソファーに怪訝な顔で座り和夫を見て来た
浅野直美は スナック縁とリリーのママを
そのままモチーフにして小説の中に描いた女性だった
ソファーに座るママを見ながら 和夫は股間の猛って来た
憧れのママを・・・・・
タイトルは
ーー 純愛ーーー
和夫が小説を書き始め 思い迷うのは 肉体の快感か? 心の繋がりか?
肉体の快感から惹かれ溺れて行く
女性を描き続け 浅野直美(ママ)を主人公に不倫をテーマに書き始め
不倫の相手にのめり込み夫と別れ
不倫相手との生活を選ぶ女性を書き上げていた 世に出した時賛否両論で
一時はワイドショウで取り上げられた事も有り 和夫は夫の許へ戻る事も考えたが
そのまま筆を変えることなく終わらせていた
改めて直美を見る 胸元までの髪の下から猫の目の様な大きな瞳と
少しスリムだがスーツを押し上げる胸は
C位か腰はしっかりと張りを見せウェストの細さが
腰と胸を大きく見せ膝を覗かせる太腿の白さに
和夫は 舌なめずりを押し隠しながら 話しかけていた
「松井課長に 惹かれてます?」
和夫の言葉にはっとしたように直美は和夫の顔を見て来た
「直美さんは これからどうしたいんですか?」
和夫は直美の返事を興味を持って言葉を待った
「・・・・・・わたし・・・・・」
直美は下を向き首を振りながら 言葉を探していた
「主人が 悪いんです 子供が居ないから・・・だからって・・・・」
涙を浮かべ手を握り絞め乍ら言葉は続いた
「主人私と 夜の生活半年無かったんです・・・
最近は週何度か帰らない日が有って」
涙の顔を上げ和夫を見て話は続いた
「主人の携帯に写真が有って 知らない女性の裸の写真が何枚も有って」
ハンカチで目を拭いながら話は続いた
「どうしたら 良いか判らなくて・・・
暗い顔してたのね そうしたら課長が声掛けて来てくれて」
「私 離婚かな一緒に居られないな そんな事考えてたのね」
「主人が浮気して課長が声を掛けて呉れて 前から少し課長には
好意持ってたから 飲みに連れて行ってもらって
思わず泣いてしまったの
課長に優しく抱きしめられて 誘われてホテルに行ったの」
「課長と部屋に入った時 ああ不倫するんだな 何処かで思ってたのよ」