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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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同僚への嫉妬-4

はぁっ、はぁっと加奈子の荒い吐息が理央の耳元に吹きかかる。
理央は手をストッキングから引き抜いて、手に付いた加奈子の体液を舐めとる。

「会社でそんなことしないで」

加奈子が恥ずかしそうに、理央の手を取って制す。

「手……洗ってきたほうがいいよ」

加奈子は理央の体を押しのけて起き上がる。
長机に座ったまま乱れたスカートを直し、外されたブラウスのボタンを留めていた。

理央は何も言うことが出来なかった。嫌われた、と思った。

呆然としたまま立ち尽くし、衣服の乱れを直す加奈子を見ていると、理央の視線に気づいた加奈子と目が合う。

「何……」

「い……いや……すみませ……んでした」

「謝るくらいなら、しないで。今日は………これ以上は……ごめんなさい」

加奈子は立ち上がり、パンプスを履き直してプロジェクターを運んだ台車に手をかける。

「これ以上は」ーー話したくないということだろう。
理央は体液まみれの手をぎゅっと握って、唇を噛む。
後悔しても、自らのズボンの中はパンパンになったままだ。そんな自分が恨めしかった。

解錠する音、さらには扉が開く音が聞こえた。









翌日。

理央が職場の廊下にある自販機の前でドリンクを選んでいると、後ろから名前を呼ばれた。

「佐藤」

「亨。どしたの?」

理央が嫉妬した張本人だ。目を合わせることができなかった。

身長は百七十センチほど。前髪を横に流し、ゆるくパーマがかけられていて、頭のサイドは綺麗に刈り上げられている。
ツヤ感のあるワックスがつけられており、清潔感がありつつ、どこかセクシーな印象を受ける。
細身の体に、グレーのスーツ。
隼人とはまた種類の違う「イイオトコ」だと理央は思っていた。

「今日、金曜日だし久しぶりに飲み行かない?」

「い……いいけど」

「じゃあ十八時半くらいに、みち草予約しとくよ」

「みち草」とはいつも二人が使う、会社の側の居酒屋だった。
理央は定時を過ぎた頃、一旦家へ戻った。
コンタクトを外してメガネをつけ、黒のVネックのTシャツ、ベージュの長めのカーディガン、ジーンズ、白のハイカットのスニーカーという格好で出かけた。

店に入ると、スーツ姿の亨が先にカウンター席で待っていた。

「相変わらず私服も格好いいなあ」

「よく言うよ。二人で飲むの久しぶりだね。出張とかあって僕も忙しかったし」

頼んだビールジョッキが二人分到着し、カチン、とグラスを鳴らすと、理央と亨は一気にそれを流し込む。

「うま。最近外で飲んでなかった」

理央がそう呟いた時だった。

「ーー昨日さ、佐藤がすげーこの世の終わりみたいな顔してた理由がわかったわ」

「え?」

「加奈ちゃんと話してた時」

「加奈ちゃん……中村さん?」

どくん、と心臓が跳ね上がりそうになった。


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