美女の勧誘-7
「う・・ハァ・・」
「効いてきたみたいね。一口飲んだだけでも効果は絶大ね」
「効いて・・きたって?」
「あなたが今飲んだのは特注の媚薬なの。少し飲んだだけで体が・・」
夜雲の滑らかな指が鈴香の腕をツゥーと撫でると、鈴香は悲鳴に似た甲高い声を上げた。続けて首筋、背中、太ももと撫でる場所を変えるたびに鈴香は悩ましい声を上げ続けていた。
「ああーッ、や、やめて・・やめて、ください」
「やめろと言う割に全然抵抗しないわね。口ではそう言っても体は正直ね」
夜雲はそう言うと、着ていたスーツを脱ぎ始め下着姿になった。黒い高級そうなレースの下着が夜雲の体にとてもよくマッチしている。
「鈴香ちゃんも脱がしてあげる」
夜雲が鈴香の服に手を伸ばす。抵抗する素振りも見せず、1枚1枚ゆっくりと服を脱がされる鈴香。下着も取られ生まれたままの姿でソファに寝そべる少女に、黒豹を彷彿とさせるポーズで舌を舐めずりながら夜雲が覆い被さった。
「や、夜雲さん・・・」
「ねぇ、どうしてあなたにこのクラブを見せたと思う?」
鈴香の耳元で囁くように呟く夜雲。彼女の吐息は甘く、ただ匂いを嗅ぐだけで鈴香の背筋を振るわせる。
「どうしてって・・そんなのわかりません」
「あら、意外と鈍いのね。それとも気付いてない振りをしているのかしら?まぁどちらでもいいけど。私が言いたいのはね、鈴香ちゃんもこのクラブで働いてみないかってこと」
「は、働く⁉︎それってつまり」
今ステージの上で踊る3人のように裸になれと言うことなのか。そんな事出来るはずがない、と即答しようとするも何故かその言葉が鈴香の口から出てこない。
「悪い話ではないと思うわ。鈴香ちゃんも彼女達と同じ、エッチな事が大好きな変態さんですもの。それにうちのクラブは完全秘密主義だからあなたのことが外部に漏れることはないわ。もちろんステージ料も払うし、趣味と実益を兼ねてるけど、どうかしら?」
夜雲の端正な顔が鈴香の顔に近付いてくる。何となくだが鈴香は自分のファーストキスがこの女に奪われるのだと心の中で思った。そしてそれは的中し、2人の唇が重なり合った。