第四章 告白-4
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その日から。
僕は、吉川さんの虜になったんだ。
教室で視線が合うたび。
僕が目を伏せると同時に、吉川さんも戸惑いの表情を見せる。
それって、錯覚なのかな。
でも、何回も同じ仕草が続いていくと。
重なった視線が動かない時が、増えていった。
嘘でもいい。
勘違いでもいい。
僕は少し、勇気を出して吉川さんを見続けた。
視線をそらさないで。
そうしたら。
フッと、微笑んでくれた。
胸が、ズキュン・・・した。
そう、キュンキュンしたんだっ・・・・。