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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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ふたりだけに許された、ふたりだけの夜-1


 水餃子がゼリーみたいになっていて一瞬びびったけど、しのちゃんのいうとおりに電子レンジで加熱したらちゃんとスープ状に戻った。そうかゼラチンで固めるのか、コンビニのラーメンと同じ理屈だな。
 しょうがが効いた水餃子、牛肉の青椒肉絲、しいたけとにんじんの中華風おこわ。いやあ、さすがは資格持ちのさおりさんが作ってくれただけあってクオリティが高いわ。いくら本格調味料を揃えたって俺には無理だな、ピーマンひとつとったってこんなにきれいに千切りにできない。ふだん使い慣れないコンビニの割り箸でおこわを口に運ぶしのちゃんも一口目からおいしい、おいしいの連発だ。

「んんひぃー」

口いっぱいに頬張りながら言うからこんなふうにしか聞こえないけれど。
 真新しいテーブルに並ぶおかずと、向かい側でご飯を頬張るしのちゃんの笑顔。なんだか食品のコマーシャルみたいなベタな光景だけれど、実際自分の家にこういう情景があるとすごく新鮮だし多幸感を感じる。今後しのちゃんがちょくちょくうちに ―さおりさん承認のもとで― 来ることが増えるだろうと思って買った食卓テーブルと椅子三脚は、それまでのいかにも男の一人暮らし然とした部屋に意外なほど彩りを添えてくれている。本当はイケアあたりで揃えたかったんだけど値段の関係からニトリになったのはしのちゃんには内緒だ。まあ8歳のしのちゃんにはイケアでも無印でもニトリでもあんまり変わりはないかもしれないけど。

「そういえばしのちゃんって好き嫌いあんまりないよね」

「うーん、でも、すっごく辛いのは苦手かも」

「なにか食べたことあるの?」

「あのね、パパがピザにタバスコ?だっけ?辛いやつ。いっぱいかけてたの。ママはだいじょうぶだったみたいだけど、あたしはやだった」

 ぶんぶん、と首を振ったしのちゃんは、その味を思い出したのかコップの中の三分の一くらい残っていたウーロン茶をごきゅごきゅ、と飲み干した。
 パパ、か。しのちゃんのパパだった人と俺は同い年らしいけど、だとすると18歳でしのちゃんのパパになったことになる。さおりさんは当時23歳。ふたりはどういう関係だったんだろう。
 台所でしのちゃんと並んで食器を洗う。つま先立ちしながらシンクを覗き込むようにしてスポンジを使うしのちゃんがかわいい。皿や箸を拭き、さおりさんに返すタッパーを乾燥させるために水切りカゴに置いていると、しのちゃんはいつのまにか俺のベッドの上でテレビのリモコンをいじっていた。芸能人がどっかの中華料理店で激辛麻婆豆腐を食べて悶絶しているシーンを顔をしかめてスキップしたしのちゃんが落ち着いたのはアニメだ。ポケモンとセーラームーンくらいしかわからない俺には初見のアニメだったけど、俺がベッドに上がって隣に寝そべっても反応しないほどしのちゃんは夢中で画面を眺めているから普段見ている番組なのかもしれない。
 俺はしのちゃんの顔を見るように横向きに寝そべり、劇中歌に合わせて口ずさんでいるしのちゃんの横顔を至近距離で見つめた。細かくてすべすべした肌理。そのすべてがまだ8歳サイズの目や鼻や耳。俺にとって最も耳に心地よいやさしい声がこぼれている、あの甘い唾液や芳しい息臭が漏れる口。海綿体へ血液が流入を開始するのと、俺の左手がチノパンの中に突っ込まれるのはほぼ同時だった。まだ亀頭を覆ったままの包皮の上から陰茎をつまんで人差し指と中指だけを小さく上下に動かす。しのちゃんの体臭と息臭を嗅ぎ、しのちゃんの小さな口が開くたびに唇の間で糸を引く唾液を見ながらおちんちんを愛撫する。しのちゃんと「こいびと」関係になってもう半年くらい経ち、その間に俺の仮性包茎の早漏も多少は鍛えられたからか、すぐに射精しそうな気配はなく、間近のしのちゃんを眺めてその匂いを嗅ぎながらの生オナニーをある程度マイペースで楽しめるようになってきた。
 ただ、おちんちんは鍛えられていたとしても俺の表層はあんまり強化されていなかったっぽい。口からついつい小さなあえぎ声が漏れてしまうのを抑えることはできなかった。気づいたしのちゃんが俺のほうを向いて、さっき画面で真っ赤な激辛麻婆豆腐を見たときのように顔をしかめる。

「やだ……お兄ちゃん、なにしてるの?」

 しのちゃんにバレないように、左手をチノパンからゆっくりと引き抜く。冬が近づいて手入れをサボっていた陰毛が薬指に絡み、血液がフル充填された陰茎が指の名残を惜しむ。

「いて……や、なにもしてないよ」

「うそだぁ、今ぜったい、エッチなことしてた」


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