第一章 二人のプロローグ-5
「え、映見ぃ・・・ああ・・あはぁ・・」
僕は、まるで少女のように声を漏らすだけだった。
「んふふ・・・裕君・・嬉しい・・・
もっと、感じてぇ・・・」
映見が笑っている。
まるで、まるでそう、娼婦のような不敵な表情だ。
幼いコケティッシュな顔がかえって、妖艶な色気を感じさせる。
「熱い・・もう、こんなになって・・・」
いつのまにか、細い指が僕のコックを握っている。
「ふふっ・・すてき・・・」
耳を噛むように、囁きを投げてくる。
「ああっ・・あっ・・・」
思わず、のけ反るほどの快感が走る。
「嬉しい・・・裕君・・感じてぇ・・・」
ピチャピチャと音をたてて、舌が這う。
映見が僕を犯している。
遂この間までは、想像もできないことだった。
妻が欲情しているのだ。
そのことだけで、僕のペニスは興奮ではち切れそうだった。
二人の衣服はソファーの下に散らばり、生まれたままの姿で愛撫が続く。
キスだけで、もう、10分以上も続けている。
こんなに唇が美味しく思ったことは無い。