後輩への思い-7
「佐藤くん、や、やだ……お願い……」
理央はーー佳織を犯す際に、こんなにもいやらしく焦らして、今の自分のように自らお願いをさせたのだろうか。
犯されているにもかかわらず、佳織は理央の愛撫を懇願したのだろうか。
「お願いって?」
「も、もう……おかしいの……。溢れて、るのっ……」
「ふふ、何が、どこから……?」
「言わせないで……わかってるくせに……」
こんなに焦らされ、ぞくぞくとするセックスは初めてだった。
加奈子は泣きそうになりながら、半ば体を起こして首を振る。
「言いたくない……言いたくないの、そんなこと……」
「中村さんは真面目だから……意地悪しすぎるのはダメですよね」
「ああっ……!」
理央は優しく、下着の上からキスをする。
下着からは加奈子が使っている洗剤の匂いと同時に、蒸れたいやらしい女の香りがした。
ピンク色の下着は色を変えて、加奈子の性器のかたちがわかってしまいそうなほどに透けている。
「びしょびしょ」
「ん、んぅ、だって……!」
「どうしてこんなにびしょびしょなの?」
「ひっ……佐藤くんが、意地悪、する、から……!」
加奈子の下着の上からキスをしながら、色を変えたそこを縦に指先でなぞる。
「パンティどろどろ。真面目な中村さんがこんなにしちゃって可愛い」
加奈子の下着を剥ぎ取ると、再び脚を開かせる。
どろどろになったそこが目の前にあるはずなのに、理央はまた、クレバスの外側を舐め上げた。
「や、やぁっ……」
毛まで濡れているにもかかわらず、理央は焦らし続ける。
「お尻まで垂れてる。エロすぎだよ、中村さん」
「もぉ、意地悪、やだ……おかし…くなりそ…うだから…やめ……て」
「何をやめるの?」
「焦……らすのやめて………お願い」
果肉からは蜜が滴り落ちて、尻の穴まで濡らしてしまっている。
そんな光景に、理央も我慢の限界だった。
だが、この真面目な女に、もっと、もっと卑猥なことを言わせたかった。
「ちゃんと教えてくださいよ。僕、言って欲しい」
「ん、ぅ」
メイクを落とし、メガネを取ったその顔は、理央の目にいつもより幼く映る。
目を潤ませて、泣いてしまいそうなその顔を見るとぞくぞくした。
加奈子は体を起こして、理央の頭に手を置く。
「どうしてそんな……意地悪なの」
そう問われた瞬間、どくんっ……とぺニスが大きく脈動したのが理央にはわかった。
思わず、理央は眉毛を八の字にさせ、くりくりとした目で加奈子を見つめる。優しい加奈子に甘えて、結合したい気持ちが表情に表れる。
それを感じ取ったのか、加奈子は微笑みながら理央の頭を撫でた。
「可愛い、佐藤くん」