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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』
【学園物 官能小説】

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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』act.2-6

ヌルヌルの蜜が貝殻から漏れだし清水のズボンに染みを作っていた。
指を差し込む度に、ぶちゅりぐちゅりと水音が聞こえる。
幸い電車の流れる音により書き消されているが、本人達は誰かにバレてしまうのではないか、と言うスリルに酔っていた。
勿論、そんなスリルは、没頭している二人にとってスパイスとしてしかなく、行為を加速させるだけにしかない。

清水は狂った様に指を掻き回し、美樹は自分の胸をワイシャツの上から無意識に弄った。
清水は美樹の吐き出す甘い息を胸に感じ、手前に指を曲げて入口を引っ掻くとビクンと体を震わせた。
半円型に膨らんだしこりが在るのに気付き、そこを擦ると更に美樹は震える。
清水は集中的に擦り、奥から溢れ出る蜜に手首まで濡らした。

気付けば清水の逸物も、ズボンの中で爆発寸前までに膨らんでいた。
段々と堅くなっていくソレに、美樹の片手が伸びた。その細い指が絡まり、形を誇示する様になぞり上げると、飛び上がりたい程の気持ち良さが清水の体を貫く。
今すぐにでも吐き出したい。
そんな波打つ様に震える逸物をズボンの上からリズムよく上下する。
負けじと清水は、指を擦る速度を加速させた。
引っ掻く様に上下させると、隙間から漏れる蜜の卑猥な音が響く。


『御乗車ありがとうございます。N駅、N駅でございます。お降りの方は…』

スピーカーの音で快感のリミッターがメーターを跳ね上がる。
足にぐっと力が入り、動かす指は意識が無い様だ。自分の快感の為だけの自慰行為をしているのと同等の感覚。
その規則的で力任せの行為が、今、終わりに差し掛かる。

『間もなくN駅、N駅…』

「…………ッう、んくぅ」
押し殺した声を放ちながら、体をぶるぶると震わせ先に美樹が絶頂に達した。

『…お出口は左側…』

聞こえてくるスピーカーのアナウンスや周りにいる他人の声や息遣いに、耐え切れない程の羞恥を覚え、それに後押しされて達したのだろう。
公共の場で、しかも密集地での背徳的な行為はスリルと快感が相乗効果を生む様だ。

そして

清水も荒い息を吐きながら達した。どくんどくんと高鳴る心臓と逸物。
ズボンの中で果ててしまった。夢精のような後味の悪さで、温い粘液が下半身を浸食していく。
気持ちが悪い事この上ない。
しかし。精神は達成感で清水は一杯だった。



「で、成功か?」
教室に清水が入るなり、今日は西岡から近付いた。興味津津の目付き。しかし、当の清水は心ここに在らずの表情だ。
「ん…取りあえず、着替えさせて」
そう言ってジャージの短パンを持ってふらふらとトイレに向かう。慌てて西岡も後ろに付いていく。
「ヤったのか?島原はどうだった?」
個室に入り、ガサゴソと着替える清水の壁越しで西岡が囁いた。
「下着は付けてない。けどヤって無い。あの状態だから、最後まで事を運べ無かった」
と、満員電車の凄まじさを物語ったが、やはり心は何処かに旅行中だ。
(女に、島原にハマっちまった様だな)
ケッ、と悪態を吐き西岡は自分の席に戻る。隣りの席、噂の人物、島原美樹は、清水とトイレに行っていたうちに、教室に入り席に着いていた様だ。
目を凝らすと、ワイシャツの下にはブラの線は見受けられない。
(乳首が透けて無い所を見ると、何か貼ってるんだな)
そう当たりを付けて薄く笑った。

(後は俺の番だな。)

ニヤリと歪ませた唇は、作為の表れだったのかも知れない――――


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