私は女の子たちの防波堤-3
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私と某季チャンは雑居ビルをあとにして、代表が手配してくれた車に乗った。
撮影のあとは私にもたれかかって眠る某季チャンだけど、今日は私の乳房に顔をうずめて一段と深く眠っていた。
(あんなところで、私までオシッコしたのマズかったかな……マズいよな。)
私は服のポケットに違和感があった。手をつっこむと四つ折りの紙が出てきた。
広げてみると、それは女性写真家がファンシーな便箋に綴ったメッセージだった。
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貴女のおかげで、すてきな写真が撮れました。
感謝します!
縄まとう 身体の愛(め)ぐし 孫むすめ
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え?
【おしまい】