第三十六章 犯される女達(かおり編)A-2
「あふぅ・・・はぁ・・あぁ・・・」
敏感に反応したのか、ようやくコックを放し、大きな息を吐いた。
緩やかな息だが、しっかり突き上げる秋生の動きとリズムが合っている。
「ああっ・・・あっ・・あんっ・・・」
間断なく訪れる快感に、時折、背中をのけぞらしている。
僕の記憶では、あの顔をする時はイッテいるはずだ。
きっと秋生のペニスをキュッと締め付けたに違いない。
「おおっ・・あっ・・・」
その証拠に秋生が低いうめき声を出したのを、僕は見逃さなかった。
「いいぞぉ・・・かおり・・・
もっと、感じなさい・・・もっとだ・・・」
背中まで到達した藤本さんの両手は円を描くように、愛撫を続ける。
「ああっ・・ああああっ・・・」
絶妙なタッチに、新藤さんのコックを握りしめたまま切ない声を漏らせている。
「そらさん、桜さん・・・
しっかり映してくださいね」
二人にウィンクすると、桜さんから何かを受け取っている。
「そらさん・・・いいものを見せてあげるよ」
一瞬だが、唇を歪めた表情は何かをたくらむ悪人のように見えた。
「かおり・・・もっと、感じさせてあげよう」
そう言いながら、かおりさんの背中を押すようにして、秋生の身体に密着させる。