先輩による上書き-3
「ん、っ…」
唇を押し当てるだけのキスを繰り返しながら、加奈子の胸にそっと手を這わすと、加奈子の体がびくんと跳ねる。
「ノンワイヤーなの?柔らかい」
唇を離して、理央が笑った。
「ん、ご、ごめんなさい、色気なくて……荷物の中で型崩れするの嫌で……」
「何で謝るんですか」
理央は耳元に唇を近づけて囁く。
「むしろ逆。柔らかいから、エッチ」
「は、恥ずかしいこと…言わないで……」
「僕、中村さんのおっぱい好きですよ、柔らかくて」
加奈子が恥ずかしそうにぎゅっと目を閉じ、理央から顔を逸らした。
「舌も柔らかい」
理央は再び唇を押し当てると、舌を加奈子の口腔内に侵入させる。
それに応じるように、加奈子は唇を半開きにさせ、理央の舌を受け入れた。
そして、理央の腰に手を回す。
理央は柔らかな胸の感触を手に感じながら、はぁ、はぁ、と荒く息継ぎして何度も唇を吸う。
昨日射精したばかりにもかかわらず、加奈子の体を欲していた。
手を滑らせ、マキシワンピースの裾を手繰り寄せて、まくりあげようとする。
黒のタイツに包まれた、細いがむっちりとした脚が露わになる。
タイツのざらざらとした感触を楽しみつつ、太ももをぎゅうぎゅうと揉んでいく。
汗で粘ついた手が加奈子の脚で蠢く。いくら可愛いと言われても、自分が四十手前のただのオスだと感じざるを得ない瞬間だった。
「嫌じゃない?」
理央が唇を離して、加奈子の目を見て問いかける。
「嫌じゃないよ……。若くもないのに……触ってくれて、嬉しい」
「どうして若くもないなんて言うの。中村さんみたいな真面目なお姉さんのこと、触れるなんて興奮するに決まってるじゃないですか」
「も、もう……佐藤くん、次から次にそんなこと……ばっかり」
恥ずかしそうに、目を潤ませて加奈子が首を横に振りながら言った。
「太もも、すげーエロい。仕事中、触ってもいいですか?」
「な、何言ってるのっ……ん、もう、馬鹿っ………んんっ」
顔を真っ赤にした加奈子の、最奥に指先を軽く押し当てる。
理央の腰を抱く加奈子の手に力が込められるのがわかった。
「やらしい……中村さんのここ、ジンジンしてる」
「ん、んん……」
加奈子は理央の胸に顔を埋める。
理央はタイツの中に手を差し込んで、ショーツをも引っ張り、手を侵入させる。
指で毛をかき分けると、すぐさまとろりと粘液で濡れたクレバスに触れることができた。
「んっ、ぁっ……」
恥ずかしそうにしながらも、加奈子は膝を立てて理央の指を迎える準備をする。
クレバスを何度か中指でなぞり、その上にある一番敏感な部分を捉えると、円を描くように指を動かし出した。
「あっ…ぅ……んっ、佐藤くんっ……」
「痛くないですか?」
「いた…くない……」
だんだんと固くなっていく加奈子のそこに、興奮しないわけがなかった。