搾精-2
喉はいがらっぽさを感じるほどに渇ききり、手足は固まったように動かない。そのくせカウパー腺液を漏らしている器官はしっかりと性的反応を示して硬直している。
「こーふん、する?」
「う、うん……」
「ふふ、声かすれてる。お兄ちゃんかわいい……ね、綾菜にしてもらいたいこと、言ってみて」
「え……」
「あ、でも、こないだも言ったけど、キスと挿入はだめだよ。あと、綾菜がさわっていいよって言ったとこ以外をさわるのもダメだからね。それ以外なら、いうこと聞いてあげる」
俺の倫理が綾菜ちゃんのペースに負ける。これは、浮気じゃなくてオナニーだ。綾菜ちゃんという生身のオナペットでオナニーするだけだ、琴美のときとおんなじだ。だからしのちゃん、ここは見逃して。
「……あの、匂い嗅いだりとかは、いい?」
「えー、どうしよっかなあ」
綾菜ちゃんはスカートから左手を離し、リコーダーを持った右手をくるくると回した。
「ちなみに、どこの匂い嗅ぎたいの?」
「や、あの……その、いろんなところの……」
「わー、変態だ。おまんこの匂い?それとも、もしかしてお尻の匂い?」
あいまいにうなずく。お尻はともかくとして小6おまんこの匂いは当然嗅ぎたいし、それに綾菜ちゃんの甘い息臭や唾液臭、ああ、あと腋の下とかも。
綾菜ちゃんがまたスカートをまくり上げる。
「綾菜ね、パンツにシミ作るために、きのうからおまんこ、あんまりちゃんと拭いてないんだ。だから、すっごいおしっこ臭いかも」
ペドで匂いフェチの俺には綾菜ちゃんのこの言葉だけでも刺激的すぎる。潮が満ちるような感覚が下半身に迫りくる。うあ、もう結構ヤバい。
「じゃあ、このパンツの匂い、嗅がせてあげるね。あ、お兄ちゃんはやく裸になって、こんどーむ、おちんぽにかぶせてみて」
まさか12歳の女の子にこんなふうに指示されながら裸になることがあるだなんて思いもしなかった。てか、コンドーム渡されて装着してと言われるの、童貞喪失したあのソープでのお姉さん以来だな。
薄紫の袋を破る。開口部の硬質ゴムだけがピンク色で本体が透明のコンドームが手のひらに落ちる。六年ぶりくらいに見るコンドーム。こんなに薄かったっけな。
勃起して完全に露出した亀頭にコンドームを被せ、あんまりおちんちんを刺激しないようにして硬質ゴムを陰茎の根本近くまで巻き下ろす。それを見て、綾菜ちゃんが女児パンツを脱ぐ。たくし上げられたスカートの中、綾菜ちゃんの太腿とうっすらと生えかけたワレメが一瞬見えてまたグレーのスカートで隠される。
脱いだパンツを、綾菜ちゃんが右手に持って自分の顔の横に掲げ、そこに顔を向ける。
「わ、くさぁ……なんか、恥ずかしいなあ、お兄ちゃんに綾菜のおしっこ臭いパンツの匂い嗅がれるの」
綾菜ちゃんがはにかんだ笑顔を見せた。そのあどけない表情と女児パンツのコントラストが、カウパー腺液の分泌を促進させる。
「でも……いいよ。お兄ちゃん、綾菜のおしっこ臭いパンツの匂い嗅いでおなにいして、こんどーむの中にしゃせーするとこ、見せてっ」
綾菜ちゃんがそう言って差し出す右手の女児パンツを受け取る。まだ綾菜ちゃんの温もりが残る、ついさっきまで12歳の綾菜ちゃんが穿いていた女児パンツ。もう何も考えずに、裏返しのまま綾菜ちゃんが渡したパンツの膣当てが露出するように開く。白い布地にくっきりと刻まれた、綾菜ちゃんがわざと残したおしっこのシミ。昨日のしのちゃんのパンツよりももっと色濃く残る、綾菜ちゃんの性器の二日間分の汚れを吸った木綿の生地のシミ。本能のまま、鼻に押し当てる。
ぐああっ、と、鼻腔を尿臭の塊が襲う。ほのかな温もりに乗って、分解された尿素がアンモニアとなって放つ匂いや綾菜ちゃんの小6おまんこの未熟な分泌液、そしてワレメに溜まった恥垢、それもゆうべから変えていない、小6女児が一晩と丸一日を過ごしたあとの、濃縮された少女の恥臭。しのちゃんやさおりさんの恥臭とも違う、意図的に汚したパンツの性臭。
射精へのカウントダウンが一桁台に入った。でも、いま目の前には、自分が脱いだばかりのパンツの匂いを嗅いでいる俺を見て残酷なまでにかわいい笑顔を見せている、スカートの下が裸の綾菜ちゃんがいる。
「綾菜ちゃん……」
女児パンツを鼻から離し、たぶん録音を聞き返したら顔面から花火が打ち上がりそうな情けない声で、綾菜ちゃんに哀願する。
「なあに?」
笑顔の八重歯が殺人的にかわいい。
「あ、あの、……スカート、脱いでもらっていいかな」
「うん!」
綾菜ちゃんがグレーのスカートを脱いでベッドの下に落とす。スカイブルーのアクセントが入った白い靴下を穿いたままのくるぶし、幼く未熟な自己主張をする太腿、陰裂のいちばん上周辺で芽吹き始めたばかりの、夏休みの終わりごろに見たときよりも少し伸びて本数も増えているように見える恥毛のワレメ。12歳の綾菜ちゃんの、裸の下半身。
「くは……じ、じゃあ、体操座りして、おっきく足を開いて……」
「M字でくぱあ?いいよ」