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午前零時のイブ
【ファンタジー 官能小説】

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午前零時のイブ-3

イブがなんとか腰を大きくくねらせ、避けようとします。
「ほらほら、暴れないで」大姉に肩をおさえられます。
ジョイがもう一度入れ直して腰を振りました。
「クーッ、いいぞ」スピードをはやめます。
「あら、あなた。この子の中に出してはダメよ」継母が声をかけます。
「そうか」そう言いながら動き続け、そして中にぶちまけてしまいました。
「何をしてるの。わかってるんでしょうね」継母が怒ります。
「今度の交易船の、うちの商品を優先的に回すように、おやじにうまく言ってやるからさ」
「そう、それならしょうがないわね」継母が出て行きます。
「こいつたまんねえ」まだ離れようとしません。もういちどする気でいます。
「いやよ。私はどうなるの」イブが見上げます。
「腹が大きくなったりしたら、出て行ってもらいますからね」大姉もふたりを残して、部屋から出て行ってしまいました。

それからも月に何度か、いろんな男がやってくるようになりました。
断ろうものなら、姉達や継母からひどい仕打ちを受けます。
シュミーズのままで家の外に放り出されたこともあります。そのときは、裏門の陰に隠れて半日震えていました。
「どうか中に出されるのだけは、許してください」なんとか訴えます。
「そうね。それでは使えなくなるものね。そのかわり、それ以外のことは男の要望に答えるのよ」 きつく約束させられました。イブは相手をするしかありませんでした。
姉たちが通るのを待って、何人もの男がひそかに、いろいろな贈り物をします。
すると姉達は、「あなた、わかっているの? あの子はうちの家の、大事な妹なのよ。そんなに気安く近づけると思っているの」もっと高額なものを要求します。
そして、気に入ったものを手に入れると、いつ頃がいいかその時間を言うのです。
もちろん、これは商売ではありません。あくまでも姉達に対するプレゼントと、男とイブのただのお楽しみということになっていました。
そして、なんといっても女たちの楽しみはお城での大舞踏会です。今年もその日が近づいてきました。
年頃の王子は小さな園遊会を開いては、何度も妃候補を選び、次の日には家へ帰してしまっていました。
しかしそろそろ本気で妃を探すようだと、町ではうわさでもちきりです。
姉たちも当然行く気でした。慌ただしく帽子はどこ? 宝石はどこ? と走り回っています。
イブも行かないわけがありません。この日のために自分のドレスをこつこつと縫っていました。
それを出してきてベッドの上に置きます。細かい細工と美しいデザインに下姉が気づきました。
「何よそのドレス、そんなので行くつもりなの。どうしようもない子ね。しかたない、私のと交換してあげる。
自分のを放り投げると、イブの作ったドレスをさらって行きました。
「お姉さま、お姉さまどうこれいいでしょう」サリに見せびらかしています。大姉のドレスに負けないくらい豪華なものでした。
「返してください」イブが行っても、
「何言ってるの」相手にしません。
それを見かけた継母が、「でも、どうせお前は行けないのよ、私たちが行ってる間に、家じゅうをツルツルのピカピカにしておくのよ。王子様をお招きするかもしれないのだから。全ての部屋が済むまで一歩も出てはいけないの」意地悪く声をかけます。
「それから朝のお茶の用意もお願いね。十種類のクッキーを焼いておいてね」下姉も言います。
「おまえ、丁寧な裁縫をするじゃない。それなら私の服もみんな洗わせてあげる。ゴシゴシ洗うんじゃないわよ。ていねいに押し洗いするの」今度は大姉です。
「分かればさっさとやりなさい。全部今日中にやるんですよ」


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