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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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面接-5

それから都姫はどこまで自分の会社を理解しているのか、女性のステータスについてどんな考えを持つのか鉄平から聞き出そうとしたが、出てくるのは女経験の武勇伝ばかり。偏見はあまり持たない都姫だったが、流石に心の中ではため息ばかりであった。人事の音泉夕梨花は笑いながら聞いてはいたが、都姫は失笑に近い笑みを浮かべていた。

「では後日、採用かどうかのご連絡差し上げますね?」
鉄平は喋るだけ喋り満足したような様子で「分かりました!」と元気に答えて面接を終えた。応接室を出てオフィスの扉の前に行くまで女子社員達のハート型をした目から視線を感じながら「ありがとうございましたー!」と一礼して帰って行った。
鉄平がエレベーターに乗り去って行ったのを見て女子社員達が都姫に寄って来る。
「CEO、採用するんですか!?」
「採用しますよね??」
「採用しましょうよ!」
見かけにやられた女子社員達は超絶イケメンに胸をときめかせてしまったようだ。
「良く考えてて答えを出すから、さ、仕事仕事!」
「はーい。」
それぞれ去って行ってもまだイケメンの話で盛り上がっている。そんな社員達を尻目にCEO室で人事の音泉夕梨花と話をする。
「あれは厳しいわね…」
都姫がため息をつきながら言った。
「でも面白そうじゃないですか?あれだけイケメンなのに嫌味はないし。それに仕事はできそうでしたけどね?あながち前の会社で業績良かったのは本当かも知れませんね。」
「確かにチャラついたトコはなくて、会話もうまそうだし、聞き手の心を掴む話術はありそうね。でも、絶対風紀、乱れるわよ?」
「そうですねぇ。でもあれだけモテるって事は女心を知り尽くしてるって事かもしれませんよ?確かに女子の気力や意欲の源は恋かも知れませんし、彼の心を射止めようと努力する社員が増えれば私達の業務の性質上、効果はあるかも知れませんし。」
普段、どちらかと言うと堅い夕梨花が珍しいなと思った。
「夕梨花ちゃん、どうしたの?そんな事言うなんて珍しくない?」
麻衣子は舌を出して恥ずかしそうに言った。
「だって、タイプなんですもん♪」
「はぁぁ、夕梨花ちゃんまでヤられちゃったの…?」
頭をかく夕梨花。しかしほんの少し対面しただけで夕梨花のキャラまで変えてしまう魅力は凄いとは思った。
(でもフェミニンマインドとしてどうしても必要な人材だとは思えないのよねぇ…)
都姫の気持ちは変わらなかった。


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