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人妻ハメ好きの友人
【熟女/人妻 官能小説】

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二人の新しい関係-3

 遥太は小夏の住んでいる部屋を出ると、バスは使わずに歩いて自分の家まで帰った。到着したのは夕方ぐらいだった。

 帰るまでの道中、見える景色は大して変化など無かった。脱童貞すると周囲の世界が変わって見えるとかの話をネットのブログで読んだことがあったが、少なくとも遥太は何も変わらなかった。

 いや、正確にはもう変化はあった。小夏とのセフレ関係になったという変化あったからこそ、大したことのないように見えているのかもしれない。

 家に着くと早々に自分の部屋までの階段を上がった。一階の台所からは母の睦美が「手を洗ってうがいは?」と注意してきたが、聞き分けが良い方の遥太にしては珍しく無視した。

 部屋のドアを開けるとすぐにベッドの上に腰を下ろす。そして、ズボンのポケットからスマホで颯人の番号に電話を掛けると、本体を耳に当てた。

 電話は大して待つ事無く通話が始まる。

「あ、颯人。僕だけど」

『おぉ、連絡待ってたぞ。で、上手くいったか?』

「それが‥‥小夏さんとセフレ関係になっちゃった」

『え?どういうことだ?』

「実は――」

 遥太は、マンションの一室での出来事を包み隠さず話す。

『――なるほどな。でも、その様子じゃ全然脈アリじゃないか。これから次第の行動じゃ本当に恋人だってなれるぞ』

「うん、そうだと良いんだけどね‥‥」

『けど、おめでとうって言っていいのか?告白が成功したワケじゃないだろ?』
 
「でも、連絡先も教えて貰ったし一応ね」

『そっか。なら、とりあえずはおめでとう』

「ありがとう。蘭さんには後日感謝の気持ちと一緒に今日の出来事も伝えるつもりだけど、もしそれを本人から聞かれたら颯人から伝えていいよ」

『ん、分かった。一先ず今日はゆっくり休めよ』

「うん、ありがとう。また学校でね」

 通話が終わると遥太は耳に当てていたスマホを離して、そのまま机の方へと移動した。

 机の上にスマホを置くと、椅子を引いてその上に腰を下ろした。
 
 すると、丁度ピロンと短いメッセージアプリの通知音が鳴る。遥太は再びスマホを手に画面をタッチして確認する。

「誰だろ‥‥え、小夏さんから!?」

 相手を確認すると、遥太はすぐに画面をタッチしてメッセージを確認する。

『月曜日の放課後にウチまで来ませんか?』というお誘いだった。

 内容を読んで遥太は意外そうに思った。何故ならセフレ関係になったとはいえ、小夏の方はそれほど乗り気ではなかったように見えたからすぐに呼び出すとは思えなかったのだ。

 遥太は了承の意を示す返信のメッセージをタッチして打ち込もうとすると、続け様に小夏からメッセージが届く。
 
『良ければ泊まって、晩御飯も一緒に食べましょ?』

 続けて送られてきたメッセージ内容を理解すると、遥太は思わずその場で大声で叫びそうになった。

「(勿論です!)」

 遥太は胸中で同意すると、文面でも了承の意を示す返信のメッセージをタッチして打ち込むのだった。

 打ち終えた遥太はスマホを机の上に置くと、ふとマンションでの出来事を思い出して考える。

「(小夏さんに媚薬を使った事って本人に話すべきなのかな‥‥)」

 女性経験が皆無の自分が、年上の小夏を絶頂まで導けたのは、蘭から貰った媚薬の効果に他ならない。遥太自身は今でもそう考えていた。

 このまま黙っていれば気づく事はない。なにせ、正直に話せば軽蔑されるかも知れないし、関係も終わってしまうかも知れない。けど、このまま黙っておいて良いとは思えなかった。

「(セフレ関係でも将来的に付き合うつもりならここで嘘つくのは駄目だよね‥‥。やっぱり使ったことは正直に言うべきか)」

 遥太は何も親しい人間に全てに対して正直になるというポリシーは掲げてはいないし、嘘だって状況に応じてつく時はある。ただ、今回の媚薬の件は隠さずに正直に話すべきだと考えていた。

 話せばビンタの一つくらいは覚悟しなくていけないかも知れない。もしかしたら許して貰えないかも知れないし、最悪セフレ関係そのものも白紙に戻って訴えられるかも知れない。

 けれど、遥太は後々お付き合いの告白をしようとしている瀬尾小夏という女性に対して最初から嘘をついていくスタンスでいくつもりは無かった。

「(よし、媚薬の事は小夏さんに正直に話そう。その結果はどうとでもなれだ)」

 遥太は胸中で腹をくくった。

 その後は特にする事が無くなったので、机に向かっているついでに月曜日の授業に合わせてスクールバッグに教科書の準備を始めるのだった。


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