GAME-2--2
『え,,,』
「ダメ、かな?」
俺は知っていた。彼女が頼まれることに弱いことに。
『っううんっ!!平気だよっ』
だから、俺は彼女が絶対に断らないだろう、自信があった。
「ありがとっじゃあ,今日放課後宜しくね。」
彼女は確実に気付いていない。勿論周りのクラスメイトも。新しいGAMEのターゲットが彼女であることに。
俺は彼女のもとから離れ教室の中心の川の一番前の自分の席へと行く。
その途中、感じた視線。
俺はその視線を辿る様に教室の窓際の角へと目を向けた。
そこに居たのは、男にしては長めの黒髪で結構整った顔をしている人物【川村恭平】。恭平は俺と目が合うと薄く口元だけで笑い,軽く頷いた。
GAMEは当然一人では仕掛られない。俺と同じような考え方の仲間が必要。その中の一人がこの川村恭平だった。
―――キーンコーンカーンコーン
予令がなり響く。
さて・・此れからが本番。
今日の放課後が楽しみだ。