『鬼と、罪深き花畜』-14
「あああっ、ミツルさん。見ていてね。志摩子のイクところを、見てねっ」
自分の指戯で喘ぎ泣く志摩子さんの声が頭上から聞こえてくるんです。
「ミツル……おまえのその表情はどうしたんだっ。ちっとも蕩けてねえな」
僕の肉竿破損の恐怖に脅えた表情が気に入らないらしくて、先生に怒鳴られたのです。筆を放り投げて、円形テーブルのところまでやって来ました。
「だ、だって……このままじゃ、僕のチンポが折れちゃうんじゃないかって心配で……」
「グハハッ。粗末なモノでも、やっぱり大事なのか」
「あふっ……痛すぎて、ダメなんです……志摩子さんのエッチなところを見てると、我慢出来ません」
「だったら、俺にお願いしろ」
「え、許してくれるのですか」
「へへっ。おまえは元々、可愛いチンポを持った女じゃねえか。俺はチンポをけなげに勃たせた妖しい牝の生き物を描きたかったんだ」
「ああっ、先生……お願いします。僕のお股の絞めつけを解いて下さったら、後はお好きなようになさって下さって結構ですからっ」
僕は必死で哀願したんです。耐え難い激痛と肉竿骨折の恐怖から逃れたい一心でした。
「可愛いことを言うじゃねえか。おまえを好きにしていいって言うんだな。じゃあ、仕方ねえな」
先生は股縄を解いて、透明なゴムショーツをハサミで切り裂いてくれました。逆向きに折り曲げられて拘束されていた肉茎を自由にしてもらえたんです。
「先生っ、嬉しいですっ」
その開放感は言葉で表せないくらいです。涙がドバッと零れました。そしてそれまで溜め込んでいた灼熱のマグマのような凄まじい欲情が僕の緊縛された裸身にドドドッと一気に押し寄せてきたんです。巨大なダムが決壊したようでした。
「あああっ、ミツル、変になっちゃうっ」
僕は志摩子さんの猥らに濡れ光っている女唇を見詰めながら、解放された肉茎をビンビンに勃起させていました。片脚吊りで勃起を晒していることの恥ずかしさなんてまるで感じることなく、海老のように緊縛裸体を弾ませて思いきり牝哭きを始めていたんです。
「へへ、童貞チンポをヒクヒクさせて、歓んでやがるぜ」
「ああっ、ミツルさんのオチンポ……可愛らしいわ」
志摩子さんは猥らな指使いでずっと秘肉を弄っているんです。僕のピクピクしている肉茎を見下ろしながらです。
「あんっ。志摩子さんのオマンコ、すっごく嫌らしいですっ」
「ええ。凄く淫乱なオンナの穴でしょ。ああっ、嫌らしい蜜がいっぱい溢れてきてるわ。後でたっぷりと舐めさせてあげるわね」
「ほんとですか」
「でも、まだダメよ。あの人が描きあげるまでは、このまま見てるだけよ」
「ああっ、見てるだけで、もうイッちゃいそうですっ」
僕は剥き出しの股間を好きなだけクネらせることが出来たんです。志摩子さんに向かって真っ白な童貞チンポを突き上げるように腰を使っていました。
「ミツルッ。チンポを勃たせてもいいが、女の貌でいるのを忘れるな……オスの貌を覗かせるんじゃねえ。おまえは正真正銘の女だ」
先生はスタンドミラーの置き方を調整して、長い黒髪を纏わりつかせている僕の貌や緊縛されている全身が映るようにしてくれました。僕の顔を跨いでいる志摩子さんの妖美な薔薇を咲かせる内腿も映っているんです。
「ああっ。ごめんなさいっ。女の貌ですか?」
「言葉遣いをもっと女らしくしろっ」
「そんなの、無理っ」
「出来るさ。心の底から女になりきるんだ」
先生の言葉が僕の最後の心の歯止めを粉々に壊してしまったんです。ママや志摩子さんのような美しい女性に化身したいという切なる願望が全身に溢れかえってきたんです。