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イブ
【ファンタジー 官能小説】

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イブ-2

2年前父母が事故でなくなり、私は後妻の子として一人ここに残ることとなりました。
10も年上の兄が後見人です。外面はお嬢様でした。でも実際にこの家の中では使用人と変わりがありませんでした。
いやでも、未成年の私はまだしばらくは家を出ることもできません。

私は地下室に入り込みました。私がいつも逃げ込むところです。
実は、そこには秘密がありました。
ここは古い屋敷です。地下には隠し通路があり、枝分かれしたその一本が亡き父の部屋、今は兄の使う部屋へ続いていました。その手前は書庫になっています。
書架のひとつが扉になっていて、秘密の通路への出入り口になっていました。
私は何年か前にそれをみつけて、その書庫を探っていました。
その奥深くで一冊の本に巡りあいました。
魔術について書いた本です。ここにはそういうたぐいの本がたくさんありましたが、
それはさらに古いものでした。
何年かかけて読み解いていきました。疲れたときはのぞき穴から父と母の愛を覗き、
父が死んでからは、兄を覗いていたのです。
わかったことがあります。
ひとつは処女しか抱こうとしない兄の性癖。
もうひとつは、この世には魔というものがいて、兄はまだそれを呼び出せていないということです。私が何ページかを破り取っていたのです。
少し前に姉がジョイをつれてきてから、何度か呼び出してみようかと思ったこともあります。しかし、怖くて実現はしませんでした。でも今は違います。
その本を持ち出して部屋に戻りました。
メイドに頼んで、生きたニワトリを二羽持って来させました。
小さな鳥かごに入れて、部屋の隅に置きます。
メイドは、これを見て私が絵を書くと思っています。しかしこれは召喚の儀式のためのものでした。
ノックもなく人が入ってきました。
そんなことをするのは姉のカリスしかいません。
この人も前妻の子で、兄とはふたつ違い、どちらも私にしてみれば大人の人でした。
「あなた、お兄様にひどいことを言われたそうね」私を座らせます。
「でも、いつまでも遊び呆けているわけにはいかないのよ。いい年なんだから、あなたにも働いていただかなくてはね」
「何をするのですか」
「兄の言うとおりにすればいいのよ。そして大臣の後には、別の貴族のおじさまが何人か待っていらっしゃるの。そこへも月に何度か通うことになるわ」
「食事会ですか」
私を目の前に立たせると「そうね、この口で男のものを食べるの」股に手をあててゆすります。
「あなたの体はずっと先まで予定がつまっているのよ」
「そんなこと、お兄様は食事だけだとおっしゃってました」
「ばかな子ね」笑います。
男が入ってきました。ジョイという姉の取り巻き連中のひとりでした。
部屋に入るなり服を脱ぎます。私を後ろから抱きしめると胸を揉み、股に手を入れて愛撫を始めました。
「ほらほら、あなたの愛しい人よ。好きなこともさせてあげるのよ」これ見よがしにジョイにプレゼントされたのであろうピアスを見せびらかします。
私は、いつものように歯を食いしばって我慢していました。
ただひとつ、この男は股間のものをいくら大きくしても、私の処女をやぶることだけはしませんでした。
その条件で私を与えられていたのです。


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