第十四章 自己紹介-1
第十四章 自己紹介
【お知らせ】
今、実験的に画像を添付しております。
データの性質上、パソコンのみでしか閲覧できませんが、御容赦願います。
画像をアップしている章は(画像付)と表示してあります。
小説のイメージとして、自分で色鉛筆で描いております。
宜しければ、他の画像も御覧になっていただければ、より、小説を楽しんでいただけますのでぜひ、お試しください。
「新藤・・・桜と申します・・・。
今年で・・・30の大台に乗ります」
俯き加減の口元から、透き通った声が聞こえた。
その瞬間、僕の胸がドクンと音をたてた。
清楚な顔立ちが身に着けている和服と相まって、印象を際立たせていた。
「いやぁー・・やられたなぁ・・・そらちゃん?」
金髪で白い縁取りのサングラスをかけたヤンキー風の男が、陽気に言った。
「本当・・格好いいっ・・・」
同じく茶髪の女性が黄色い声で合わせる。
こちらは、薄い赤みがかったグレーの縦ストライプのスカートを、赤い縁取りした白いシャツにエプロンのように掛け合わせている。
シャツの胸元は赤いリボンでボタン止められて、一見、風俗嬢に見えそうなのだが、コケティッシュな顔立ちと愛らしい瞳が魅力的に感じた。
いわゆる、可愛い女の子タイプだ。
映見と違った魅力は、僕の胸をときめかすには十分だった。
「そん・・な・・・」
二人の誉め言葉が意外だったのか、桜さんは上気した頬に両手を添えた。
「ごめんなさい・・・
やっぱり、場違いだったかしら・・・?」
不安そうな声で、隣の御主人に聞いている。
「いやいや、本当に御似合いですよ・・・」
藤本さんがタイムリーにフォローする。