投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

雪の故郷
【純愛 恋愛小説】

雪の故郷の最初へ 雪の故郷 3 雪の故郷 5 雪の故郷の最後へ

時めき-1

川田から 毎日のように ラインが送られてくるように成って来た
たわいない 挨拶から 段々と 誘いの言葉と 真奈美の容姿を
褒め 修が浮気してるのではと 疑惑を植え付け始めた

連絡が無いのは 浮気してるか 真奈美さんに飽きたと
毎日の様に 言われ 真奈美は段々と 不安に成ってきていた

食事しようと誘われ 何度か食事をするように成り 何時しか
週二度三度と 食事を重ねる様に成り

「真奈美さん 優しいし可愛いから好きだな」
川田は食事をしながら 真奈美を真剣な目で言って来る

「奥さん 居るのに駄目ですよ」 真奈美はやんわりと
拒絶して見せると

「家 駄目なんだ 家庭内別居 寝室だって別だよ」
川田が寂しそうな表情で言って来た

「早くに 真奈美さんと知り合いたかった」 川田は
真奈美の手を握りながら 囁いて来た

「駄目です 奥さん居るのに」 手を外しながら
真奈美は言うが 何処かで川田に引かれ始めていた

何度目かの食事の時 川田が小さな包装紙に包まれた
箱を差し出して来た

「気に入って呉れたら 嬉しいけど」 真奈美は受け取って
包みを開けると ネックレスだった

「お誕生日 おめでとう」 川田が微笑み見つめて来た
今日誕生日だったんだ 真奈美は自分の誕生日を忘れていた

「・・・有難う御座います・・・」 ネックレスを見つめ乍ら
修の事を考えて入た 電話も呉れないし ラインでも良いから
おめでとうって 言って欲しかった

「少し ドライブしようか」 川田は食事が終り駐車場で
助手席のドアを開け乍ら 真奈美を見た

車は 湾岸を走り 海沿いの駐車場に止めると 川田はライトを
落とし 前を見つめていた 暗い車の中 エンジンのアイドリングだけが
小さく聞こえて来る 川田が 真奈美を見つめて来た

「・真奈美さん・好きだよ・・」 そう言いながら肩に手を当て 
抱き寄せられていた 川田の大きな胸に抱き込まれ 真奈美は
目を閉じ 身じろぎもしなかった

静かな時間が流れ 真奈美の顎に手が掛かり 顔を上げさせられ
唇を柔らかく 唇が覆って来た 川田は唇を外し 小さな声で
「真奈美さん 好きだよ」 囁きながらまた唇を合わせて来た

真奈美の心が川田に傾いた夜だった


雪の故郷の最初へ 雪の故郷 3 雪の故郷 5 雪の故郷の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前