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雪の故郷
【純愛 恋愛小説】

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プロローグ-1

「来月 沖縄に転勤に成った」 夫が帰宅し夕飯の席で
真奈美を見ながら 言って来た  

「一緒に来て呉れる 一年位と会社が言ってるんだけど」 
夫は真奈美を見ながら 聞いて来た

「この マンションの部屋買ったばかりだし」
真奈美は少し 躊躇し 返事を濁していた 東京から
沖縄 実家は函館 日本の両極端 今年こそ 実家に帰ろうと
思っていた 矢先だった

「一年では 人に貸せないよね」真奈美は修を見ながら言った

「良いよ 真奈美 一年我慢してくれる?」
修は少し 残念そうに 言いながら夕飯を食べ始めていた


リビングの朝の光の中 一人紅茶を飲む 窓の向こうに 東京湾が見え
部屋の中は静かな時間が 流れていた 白いマグカップを 漫然と見つめ 
ふーーー 深い溜息を 一つ漏らしていた

・・暇だな・・・・寂しい・・つまらない・ 一人の部屋で ぽつんと時が流れ
パートでもしようかな 修の居ない部屋がこんなに 広いとは・・・・・

修が沖縄に行って まだ一週間しか 経っていない・・さ・び・し・い・
毎日 修は電話をくれるが 電話が終わった時 ・・寂しさが募る・・

「修 私少し働こうかな? 良いかな?」 修の電話にそう切り出して見た

「無理しないで 良い仕事有ったら良いね」 修は良いよと快く返事をくれた

「真奈美 少し仕事忙しく成って来たから 電話週末だけになるかも」
修が すまなそうに電話口で言って来た

「お仕事 頑張ってね 寂しいけど待ってる」 話を終え真奈美は
窓の外を眺めながら 寂しさを堪えていた




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