第九章 深夜の目覚め-1
第九章 深夜の目覚め
「う・・ん・・・?」
穏やかに引いていく眠気の余韻に浸りながら、僕は意識を取り戻した。
「お目覚めかしら・・・?」
耳元で囁く熱い感触が、くすぐったく感じた。
「・・・・?」
頬に触れた唇が、僕の目覚めをクリアにした。
「フフッ・・可愛い・・・」
ねっとりとした甘い匂いが、心地良い。
「かおり・・さん・・・?」
薄明りの中、美しいシルエットが目の前にいた。
全裸の彼女は、ツンと上向いた乳首を隠すこともなく、僕に覆いかぶさるように見つめている。
そして僕の鼻をつまむと、からかうように呟いた。
「オッキの時間ですよ、ボウヤ・・・」
そのまま、静かに唇を重ねてくれた。
「んっ・・ふぅ・・・」
柔らかい唇と、差し込まれた舌と息が、僕を目覚めから興奮へといざなう。
「んん・・んぐぅ・・・」
反射的に背中に回した両腕で、強く抱きしめた。
「ふんっ・・・んぐっ・・んんっ・・・」
舌を絡め合い、ネットリした唾液を味わっていく。
(かおりさん・・かおりさんっ・・・)