Another.tale2 女王蜂-11
「こんな話、だめ、私うずいちゃう」
ララの汗ばんだ手は僕の大きく直立した竿を持って、それを動かしている。
スクリーンの魔女はヘンゼルに食べさせ続けていた。
――「さあ食べろ。ケーキにあきたらクッキー、クッキーに飽きたら女、いくらでも食わせてやる」魔女がヘンゼルの肉付きの良くなった尻を叩きます。
「グレーテルがいい、グレーテルを味わいたいんだ」
「そうかい、ご褒美に入れてやりな、いいね、おまえが動くんだよ」
グレーテルは弟のものを股間に咥え込むと、弟の唇にはタルトを咥えさせました。
「寝たまま好きなだけ食わせて。どんどん太らせるんだよ」
魔女がグレーテルの腰を押して揺らします。
地下からドワーフどもがお菓子を持ってやってくると、
魔女はそのたびに、ヘンゼルの上でドワーフにグレーテルを犯させました。
それを見て欲情するヘンゼルを楽しそうに見ます。
「さあ食え、そしたらまたグレーテルも食わせてやるよ」――
「この映画、変だ」
「あら今頃気がついたの。私からの惑わしにばかり、気がいってたでしょう。ダメなひと」
ララが立ち上がり、「脱がせて」
僕はからし色のジャケットを脱がすと、「でもくだらない話だっただろ」シャツの上から乳房を揉みしだく。
「君に最後までさせてあげようかな‥ それからどうなったの」
「それからは、むしゃくしゃする緊急のときには妹を使ったよ。
それ以外は、いろんな処女をつれてきてくれる友達がいるし、ほんとにいい子は時々電話で呼び出してやるんだ」
「燃えちゃうわ。私のことも同じように見てるんでしょう」
「あいつらはただの遊びじゃないか。それとあなたとは違う」
「あたりまえよ。いいわ、特別よ。もっとおっぱいにさわらせてあげる」
僕はララの前ボタンをはずしていった。
「楽しいわ。すごく淫乱な薄闇の世界だわ。もっと卑猥な背徳の話はないの」
「そうだね、僕がマイとしたのは、あの子が初めて店に来た一週間後だった。あの子が白樫邸に来た時‥」
「そんな話はいいわ」ララが急に動きを止めた。
「どうして」
「ウイッチどうしのムツミゴトなんてつまらないわ。背徳感が何もないでしょ」
「そうなのかい」
「ウイッチ同士は、多少惑わせようが本人の責任だわ、親や妹とするのとは違うの」
「ウイッチじゃない人とするのだって同じだろ」
「そうね、でも、惑わせてやっちゃうのはどうかしら」
「そんなの、うまく言いくるめてやっちゃうようなプレイボーイとかわらないよ」
「そうでしょうね」ララは満面の笑みをたたえている。「でも、他のウイッチは、そうは思わないのよ」
――「ヘンゼルや、もう食べられるほどに太ったかい」――
スクリーンでは魔女が喋っている。
「じゃあ、式の日取りを決めましょうよ」 ララが抱きしめると、僕は乳房で息ができなくなった。
「何の式だい?」
「君、血の巡りが悪すぎるわ。結婚よ」
「どうして、もっとよく考えてからでいいんじゃないのかい」
「あら、何よ今さら、君は私の言うようにしておけばいいの。じゃないとみんなに今の話を言いふらしてしまいそうになるわ」スズメ蜂が毒針を出してきた。
「僕をおどそうというのかい」