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人妻ハメ好きの友人
【熟女/人妻 官能小説】

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帰宅後-2

「(やれやれ、今日は本当に色々あったな)」

 キッチンから二階の自室に戻って来た遥太は、勉強机前の椅子に腰掛けるとため息をついた。

 遥太の部屋は五畳半ほどの広さ。壁の色合いはグレー色に近い。捲れた黒いチェック柄の布団の掛かった木製のベッドに、国語辞典や英和辞典などの書物よりもほぼほぼ漫画で埋め尽くされた本棚、それと高校入学前に家具屋で買い替えたばかりの六段重ねの金属製のタンスなどがある。

 今の遥太の格好はブレザーを脱いでワイシャツにネクタイという格好である。ちなみに脱いだブレザーは既に部屋の壁のフックにハンガー掛けしてある。

「(颯人と友達になったまでは良いけど、その後が‥‥)」

 買い物から帰って来て部屋に戻ればクラスメイトの男子が、人妻の女性とセックスしていた光景。

 帰って来ても未だ驚きはある。ドキドキと心臓の鼓動も高鳴っている。けど、だからと言って遥太は颯人と友人関係を改めるつもりはなかった。明日以降も続く高校生活で、彼以上に仲の良い生徒はクラス内に居ないのである。漸くボッチから脱出出来るんだ、という矢先に友達の縁を切るつもりは遥太にはない。

 なので、この事実は自分の中でどうにかして受け入れるべきなのである。

「(その筈‥‥何だけど‥‥)」

 それを簡単に受け入れがたいと思っている自分も確かなのだ。

 考えてみてパッと思い浮かぶ事は一つ。あの蘭という女性が人妻だったという事だ。

 話は軽く流されてしまったが、既婚者である筈なのに他の男に手を出している。それも自分と同年代の高校生男子を。自分はその事を懸念しているのかも知れない。

「(旦那さんの事は愛してるって言ってたけど、それ自体が言動と全く一致してないからなぁ‥‥)」

 少なくとも今の遥太には理解出来ない価値観であった。愛。その言葉を用いている旦那が居るのに、性欲発散の為にセフレに相手をして貰っている事が。それも、自分より若い相手である高校生男子に。

 ふと、遥太は思った。颯人と蘭。二人は世間一般的にはどちらが悪いのだろうか。

 野畑蘭は大人の女性だ。そして、既婚者の人妻である。これは本人が言っていたし、間違いないのだろう。

 ならば、大人が子供を騙して誑かしているという図式が成り立つ。

 無論、人妻と分かって手を出している颯人側にも非があるだろう。けれど、世間一般的には年長者である蘭の方が責任は重大の筈だ。

 野畑蘭の方が悪いのか。そう思った直後、遥太に疑問符が脳内に浮かぶ。

「(あれ‥‥?けど、颯人の言う話じゃ確か他に‥‥)」

 遥太は今日のアパートの記憶を辿って思い出す。"人妻のセフレは蘭さんだけじゃないぞ"という、他ならぬ颯人本人の発言を。

 遥太の顔がサーっと青ざめる。

「い、いや、颯人は‥‥全く悪くは‥‥」

 悪くない、と言えるのだろうか。偶然ではなく、確信的に人妻をセフレにしている高校生が。全く悪くない、と断言出来るのだろうか。

 もし、誰かが二人のセフレ関係を知れば野畑蘭は糾弾されるだろう。だが、そうなると颯人の方も当然無傷とはいかない。いくら高校生だからといって、法律上はともかく世間の声は責任能力が全く問われないわけではない。

「ち、違う!颯人は僕の友達で‥‥!大切な人で‥‥!何か、ワケが‥‥!」

 この場で誰かに向けて言い訳する遥太。

 考えている内にいつの間に彼は、折角出来た友人の秘密を第三者に知られてその人物に目の前で否定された時のような、そんなシチュエーションを想定しているようだった。

 遥太は言い訳を終えると、机の上に突っ伏す。

 なんという事だ。自分は友達になった相手の隠された秘密を。それを誰かに話したり、SNSで拡散されれば、友達が社会的に抹消されるかも知れない秘密を握ってしまったのだ!

 実際、遥太は懸念していた。野畑蘭が未婚の女性ではなく既婚者の、人妻であるという事実を。

 もし、本当に二人の関係が他の第三者に知られたら――?

 想像しただけで恐ろしくなって遥太はどっと気疲れする。

「もしかして‥‥僕っていつの間にかとんでもない立ち位置になったんじゃ‥‥」

 弱々しく呟いた言葉に誰も答えるものはなく、部屋の中に吸い込まれていった。


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