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人妻ハメ好きの友人
【熟女/人妻 官能小説】

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友人の家にて-1

 颯人の住むアパートのある住宅街は荒箕田(あらみだ)と地図上には記載されているが、この名前を説明で用いる人間はあまり居ない。

 何故かと言えば、原之坂高校の近くの住宅街という長い言い回しの方がイメージしやすいから、らしい。

 というのもワケがあり、この住宅街はテレビやネットで紹介されるような店が一軒も無い。目立つ建物が原之坂高校しかないのだ。
 
 だからと言って何も無いわけではない。街の定番、24時間営業のコンビニはあるし、住宅街の住人が利用するクリーニング屋や電気屋もある。

 ただ、テレビやネットで紹介される程の店が無いだけなのである。

 颯人の住むアパートはその住宅街エリアの割と高校側の手前の方にある見た感じ築10年以上は経っている建物だった。アパートの外壁はベージュ色で、屋根は淡いグリーン。階段は建物の外の左脇にある。部屋は一階に三つ、二階に三つの計六部屋だ。

 アパートの名は貸出荘(かしだしそう)とアパートの上部に大きなプレートで書かれている。
 
 上を見上げた時にその名前を知った遥太はそのままのネーミングだな、と思った。

「ひねりが無いよな。このアパートの名前」

 颯人はたった今遥太の思考を読んだかの様に言った。

「大家さんは適当に名前考えたんだろうな、多分」

 うんうん、と頷く颯人は遥太同様に大家のネーミングセンスを疑っているようだった。

 もしかしたらこの名前には深い理由があるかも知れないのに、高校生男子二人にディスられる。そう考えると、顔も知らない大家さんに罪悪感が湧く遥太。

「あ、颯人の部屋って一階、それとも二階?」

 話題を変えようと部屋を聞く。

「ん?二階の一番右端だ」

「じゃあ階段上がるんだね」

 遥太の問い掛けに颯人は頷くと、階段の前まで案内する。

 アパートの階段は少し年季が入っており、所々に金属の錆びがある。二人は並んで階段を上がる。

「ここの住人って全部埋まってるの?」

 何気なく尋ねてみる遥太。

「あぁ。全部の部屋貸し出し中。奇跡的に俺以外夜勤の人ばっかりが多いって感じだ」

「ふーん‥‥」

「ちなみにネーミングセンスがアレな大家さんの家は隣の平屋な」

 指差した遥太の部屋とは逆の方向には年季の入った歯茎色の屋根の家が建っていた。

「もう‥‥」

 再度の大家さん弄りに苦笑する遥太であった。

 アパートの二階は階段までが金属製で、部屋の前の足場はコンクリート製だ。足場の歩く感触は固いの一言に尽きる。しっかりしている反面、転倒したらとんでもなく痛そうである。

 歩いてようやく到着した颯人の部屋のナンバーは"203"とドアの上部にプレートが貼り付けてある。ドアのすぐ側にある赤い郵便受けには広告のチラシが突き刺さっていた。

「えーと鍵鍵‥‥」

 颯人は制服のブレザーの左右のポケットを漁る。やがて一本の鍵を取り出すと、それをドアの鍵穴に差し込んで捻る。

 ガチャ‥‥と解錠する音が聞こえた後に颯人はドアを開ける。

「ちょっと散らかってるけど、まぁ上がってくれ」

「お、お邪魔します‥‥」

 遠慮がちに言ってから、遥太は部屋に入った颯人の後に続いた。


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