母の告白-1
恵美子が話始めた
「私ね 高校三年の時 拓哉のお父さんと知り合ったの 初めて好きに成った人
結婚しようって 言われてね 凄く嬉しかった 両親も賛成してくれると思って
栄治を紹介したの 栄治23歳で働いてるから 私学校卒業したら お嫁さんになるんだ
そう思って 両親に紹介したのよ」
「お父さんがね 栄治を見て 直ぐに駄目って言ったの 私驚いて父を見たわ
娘は やらん そう言って栄治を睨んでるの 栄治 何も言わないで 家を
出てった 私泣きながら 父にどうしてって言ったのよ」
「あの男は 駄目だ」
「父が吐き捨てる様に言ったわ」
「私 自分の部屋で ずっと泣いてた その時ねお腹の中に貴方が居たのよ」
「私まだ その時は気が付かなかった その後生理こないなと 思って薬局で
妊娠検査薬買って 調べて判ったの 栄治に言ったら喜んでくれて」
「一緒に成ろうって言って呉れて 嬉しかった」
「栄治がね 二人で生活するのに お金が必要だから 家を出る時出来るだけ
持ってこいって言われてね 私栄治と一緒に暮らすんだって お花畑だったな」
「それでね 準備したの 卒業までに 大学受験するって言って 試験費用とか
交通費 全部貯金してね 受験しなかったわ 3つ受けたことにして
50万位貯まったかな 後私の貯金通帳 200万位有った 後家の貯金通帳
300万有ったのを持って 卒業式終わった次の日に 家を出たの」
「栄治凄く喜んで呉れて 家の貯金通帳直ぐに卸して それで二人の
アパートを借りたのよ」
「市役所に 二人で婚姻届け出したとき 凄く幸せだった
二人で生活初めて お腹が段々大きく成って 貴方がお腹で動いた時は
凄く嬉しかったな」
「8か月目に入った頃かな 栄治が家に余り帰って来なく成って 仕事が
忙しいって 何時も言ってたの 信じてたわ」
「私が渡した お金で遊んでたのよ」
「貴方が生まれた時は 栄治喜んで呉れて 少し家に居て呉れたわ」
「でも 直ぐに余り帰って来なく成った」
「その頃から 栄治家にお金入れて呉れなくて 栄治が帰った時に
言ったの お金無いって 栄治が言うの 自分で稼ぎなって
凄く 冷たい目だった」
「栄治が居る時 貴方の鳴き声がうるさいって 初めて叩かれた」
「私に 水商売に努めろ 俺が子供見てるからって 言って来たわ」
「聞いたの どんなお仕事?」 夫が慌てて遮ろうとした時 和美は首を振り
「恵美子さんは全部知ってるわ 拓哉と美穂さんに聞いて貰いたいの」
「体を売れって 言って来たの」
「何で 私の事嫌いに成ったからそんな事させるの聞いて見たの」
「栄治 仕事余りしなくて 首に成ってた それでも遊んでて
借金作ってたの」
「栄治が泣きながら 謝るから 私働いたわ」
「半年ぐらいたった時 家に少し早く帰ったら 貴方の鳴き声が聞こえたの」
「部屋に入ったら 貴方部屋の隅で泣いてたわ 栄治は隣の部屋に居たの
裸の女の人と 抱き合ってた」
「私 貴方と貴方の服を持って 一緒に働いてたお姉さんの処に逃げ込んだの」
「それでまた 借金が出来たのよ」