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拓哉と美穂とお母さん
【二次創作 恋愛小説】

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母の告白-1

「お姉さんにアパート紹介してもらって 住んだのが美穂さんの隣の部屋」

「住んで1年位は 貴方を連れて働いて居たの お姉さんたち 皆で貴方を
 可愛がってくれたわ 一度お姉さんにそろそろ子どもの事も考えなさいって
 言われて 借金がまだ残ってたのよね」

「その頃かな 恵美子さんとお話しするように成って 美穂さん1歳位だったかな」

「私が休みの日 美穂さん連れて 部屋に来てくれて 貴方と美穂さん二人で何時も
 おもちゃで遊んでた 恵美子さんに色々聞いて貰ったわ」

「後 お料理も教えて貰った まだ何も知らない時だったから お母さんみたいだったな」

「そう 美穂さんが2歳か3歳位の時 言葉を覚えて 拓哉の後ろ歩きながら お嫁さんって
 言ってたのよ 拓哉の服持ちながら お嫁さんって言ってた」

「拓哉が4歳を迎える頃かな 借金返してるんだけど減らなくて 疲れたのね
 死にたいと 思うように成って 毎日そればかり考える様に成ってたの
 それでね 今日は貴方と死のうと思った日が有ったの」

「夜ね 貴方とお風呂入って・・・・・・・・・」 

「その時ね 恵美子さんが 私の部屋のドア叩いて 開けなさい 大きな声で言って来たの
 ドアを開けたらね 恵美子さん私を抱きしめて呉れて 何も話さないの 私 泣いてた
 恵美子さんの胸で泣いてたの」

 「未来の貴方が 待ってるから・・・・・」

「恵美子さん 私の耳元でそう囁いて呉れたわ」

「どうして 判ったんです? 私泣き止んだ時聞いたの」 

「美穂が泣きながら 帰って来て 貴方が鬼さんに成ってるって
 言って 怖い怖いって 泣くから
 慌てて来たのよ そう言いながら微笑んでくれたのよ」

「それでね 何か付き物落ちたみたいに 頑張れたのかな」

「・・美穂さんに・・・助けられたのよ・・・」

「次の月に 美穂さん達引っ越して あの頃は手紙か電話でしょう 何時も
 電話して 恵美子さんとお話してたわ」

「美穂さん達が引っ越した次の月に アパートが火事に成って全焼したの 怖かったわ
 1階の人の煙草の不始末なんだけど 私途方に呉れたの 何も無いんだもの」

「少しの 見舞金貰ったけど 家具も貴方の服も貯金も無くて」

「母に電話したの 母の声聞いた時涙が出たわ 母が帰ってらっしゃいと言って呉れて」

「貴方を連れて 家に帰ったの」


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