『女医の娘・弥生(M468)のサクランボ』-5
(3)
アイツの残酷な乳首責めを、凶暴な肉の凶器の突き上げを、嫌らしい言葉での辱めを……あたしの身体は待ち遠しいとさえ思うようになっていたんです。
嗜虐の鬼のような狂暴で卑劣な奴を恋しく思うようになるなんて、馬鹿です。頭まで変にされていたんです。
土日の昼間、アイツは競馬場通いしているんです。
ママと二人きりの平和な家庭に戻るのですが、ママに対する申し訳ない気持ち、後ろめたい気持ちが沸き上がってきます。
ママはママで、一週間に二度か三度、アイツに狂わされてヨガリ哭く声をあたしに聞かれているという後ろめたさがあったんです。
昨夜は金曜日です。昨夜のママは凄かったんです。
全身緊縛された裸で牝犬のようにリビングを這い回りながら、鞭打たれて哭いていたんです。あたしは我慢出来なくて、肉の奥深くからの喜悦を噴き上げるママの悩ましい声を聞きながら、オナニーしてしまっていたんです。
恨めしくてなりません。あたしはアイツに十日以上も構ってもらえてないんです。飢えていたんです。
ママの手首には縄の跡がくっきりと透かし彫りのように浮かんでいます。
「ごめんね、弥生……ママって馬鹿な女ね。あんな人と、どうしても離れられないの」
ママの繊細で気品のある美人顔が赤く染まっていました。
「し、仕方ないじゃない……」
あたしは胸が破裂しそうです。あたしの方が秘密を抱えている馬鹿な娘です。涙が溢れてきそうになっていました。
「わたくし達、ライバルなんかじゃないわよね?」
ママがそう呟いたんです。死ぬかと思うほど恐ろしい言葉でした。
「えっ……ママッ」
ママはやっぱりあたしもアイツに弄ばれていることを知っていたんです。
「わたくし、ママ失格……ごめんね。許してっ」
その日の夜から、ママとあたしは公然とアイツに操られて、二匹の牝犬のように飼い馴らされるようになったんです。酷い扱いです。なのに、どんな酷い扱いをされても、アイツのことが恋しくて、身体が熱く火照ってアイツの残酷な弄虐を期待しているんです。
ママを縛り上げて、片脚を吊り上げた格好でアイツはママを背後から犯していました。
あたしは裸でベランダに放り出され、指を咥えてサッシの防音ガラス越しに二人の淫戯を眺めていなければならないんです。
ママとあたしは目を合わせていたんです。
あたしとママの間で複雑な感情が交錯して、おどろおどろしく渦巻いていました。
ママの妖しく濡れ光る猥らな目が勝ち誇ったようにあたしを見詰めているんです。今夜もアイツがママの熟れきった女の身体の方を選んだからです。
喘ぎ声がベランダに洩れてくることはありません。でも、ママの細い首が折れ曲がるほど反り返っていたんです。真っ赤な口唇からはしたない声が嫌と言うほど噴き上がっているのが分かります。
あたしの身体は11日間も放置されていたんです。ジンジンと疼きかえって、発情してカッカと燃え上がったままの身体を放置されていました。
もちろん乳房はロケット弾のように根元を縛り上げられ、サクランボのようにコロンとした乳首はタコ糸でくびられていました。感電したみたいなビリビリした刺激に悩まされていたんです。
マンションのベランダですから、誰かに覗かれているかもしれないんです。なのに、サッシのガラスにパンパンに膨れ上がった乳房を押しつけながら、ガニ股になってバイブを挿れてオナニーをさせられたんです。