第二十二章 メス犬-5
「返事はどうした、映見っ?」
「あああっ・・は、はいぃ・・・」
切ない表情で男を振り返る映見が、素直な声を出している。
「おお・・いい子だ、いい子だぞぉ、映見ぃ」
男は満足そうに腰をローリングさせていく。
「あんんんっ・・う、嬉しいぃ・・・」
白い歯が見える。
映見が喜んでいる。
(ど、どうして・・・・?)
僕はショックだった。
愛する妻が・・・見知らぬ男にメス犬のように淫乱に変えられていた。
「フフフ・・・」
挑発するように男の視線が飛んでくる。
「旦那様に、お前の淫乱な姿を見せてやるんだ」
映見の丸いヒップを抱えるようにして繋がっている。
「あんんんっ・・・い、いやぁ・・・」
「本当は嬉しいんだろう、映見?」
「ああああ・・・そ、そんなぁ・・・」
意地悪く言う声に、映見の表情が変わっていく。
「おおお・・・
ほら、こんなに感じているじゃないか?」
「あうっ・・・・あうぅ・・・」
男の動きに快感が走るのか、切なく瞳を潤ませていく。
「ああ・・ゆ、裕君・・・」
か細い声が妻の口から漏れていく。
「い、いやらしい・・いやらしいのぉ・・・」
訴えるように声を出している。
「え、映見ぃ・・・」
その度に僕は妻の名を呼ぶ。