スペクタクル・ブラック-7
アンナのアパートはなかなかお洒落なアパートだった。家賃高そうだなと思いながらも特に聞かなかった。
「さぁどうぞ♪」
「お邪魔しまーす。」
玄関に立っただけでいい匂いがする。靴は整然と揃えられており、几帳面な一面が垣間見えた。
小廊下を歩きリビングに入ると、黒貴重のシックな部屋だった。テレビや冷蔵庫など生活に必要な家電などは置かれているものの、棚にはまだ何も入っておらずダンボールが何箇所かに置かれていた。
「ホント越して来たばっかなのな。」
「うん。それにいきなり修んトコに泊まりに行ったから片付ける暇がなかったから、まだ全然。」
「そうかぁ。アンナ、下着見せて!」
「えー!?いきなりー!?」
「アンナがどんな下着持ってるか興味あったんだよ!な?いいだろ?」
「えー…?恥ずかしいよ…」
「いいからいいから!ここか?」
修は洋風の黒のタンスに歩み寄る。
「あーん!ちょっと待ってよー!もー…」
修は早くも引き出しを開けた。
「うおっ!いっぱいある!ここはブラか。パンティは下か?」
修は上から2番目の引き出しを開けた。
「やーん!」
引き出しから洗剤か柔軟剤かのいい香りがホワーンと香る。
「ああ、ヤバっ!いい匂い…」
「もう…、どうせアソコは臭いのに下着はいい匂いするんだなとか虐めるんでしょー?」
「そんな事は言わないよ。しかしエロそうなパンティ、いっぱいあんなー。」
修は徐に黒っぽいパンティを取り出して広げた。
「うおっ!コレ、スゲー!蝶?これ蝶だよなぁ!?」
パンティのフロントが蝶の型になっており、サイドで結ぶ紐パンだ。黒貴重で蝶の柄のところに薄いピンクが施してあった。
「そ、それはネットで見て人気商品だって言うから衝動買いしちゃったのぉ。私の趣味って訳じゃないからね!?」
「ホントかなぁ。へへへ、アンナは黒か赤が好きなんだな。」
そう言って次々とパンティを漁る。
「アンナ、みんな面積狭いのばっかじゃん!しかもTバックが多いし、スケスケばっかじゃん!エロっ!」
「もー!はい、おしまい!」
アンナは恥ずかし過ぎて強引に引き出しを締めた。
「何だよー。もっと見たいのに。」
「後で履いたとこ見せてあげるから、こっち来て落ち着いて♪」
「しょうがねぇなぁ。」
そう言ってソファに座る。
「ビール、飲む?」
「うん。」
アンナは缶ビールを2つ持って来て修の隣に座る。
「じゃあアンナのスケベなパンティに、乾杯♪」
「何よそれー。」
2人は缶ビールをカチンと合わせて乾杯をしビールを飲んだ。