玉子焼きリターンズ-4
翌朝。
「結局寝れなかった…。」
重たい目をごしごしと擦り、クマを必死にメイクで隠そうとする。
「こんなんじゃ顔すら見せられないよ〜」
30分ほどかけて、ようやく顔も心も落ち着いたところで予想外な出来事が。
「此華ー、お客さんだぞー」
「ったく、こんな朝から一体誰…?」
内心ちょっと怒りながらも勢いよくドアを開ける。
「はい、どちら様ッッ…」
ゴン。
「し…下にいるよぉ…。」
「きゃー!!鷹端くん大丈夫!?」
「ドアって顔面直撃するもんなのか…」
「とッ…とりあえず何の用?」
「昨日のお礼に一緒に学校に行こうかと。」
「…マジ?」
「ダメ…?」
伝家の宝刀、子犬の目で見つめる鷹端くん。
「やッ…ちょッ…あ、ハイ…」
鷹端くんと一緒に学校に行くことになってドキドキする私。
あぁー、どうしよ…。やっぱり告白するべきですかね神様?でもなぁ一日しか会ってないしなぁー。でも好きなことには変わりはないわけで…。ええい!!先手必勝!!
「鷹端くんッッ!!」
「おぉ!?」
予想外の大声で体を震わせる鷹端くん。
「あのッ…その…付き合って頂けたらなぁ…なんて…思っちゃったような気がして…」
コレって告白なのか…?
「ぇ…ぁ…ハイ…」
↑此華の幻聴↑
「マジ!?やったぁぁ神様ぁぁ!!」
「え?あ、え?……まぁ、いいか」
↑本物の鷹端くん
こうして付き合いが始まったわけ。
最初のほうは滄が理解出来なかったらしく大変だったけどね!今となってはおしどり夫婦(?)うぉぉーぅ、私には滄しかいないよぉー。