投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

FATE
【青春 恋愛小説】

FATEの最初へ FATE 9 FATE 11 FATEの最後へ

FATE NO.4-3

「はい?誰です・・・か・・・?・・・何の用よ」
「言い訳させてくれ、5分で良い頼む」
「・・・入って」
部屋に入ると部屋の中から物凄く暗いオーラが溢れている事に気がつき心が痛くなる。
「どういうつもり?」
「いや、あの日久々にあった高校時代の同級生にたまたま会って・・・飯を一人で食うのはつらいかなぁと思って誘っただけで決してやましい仲では・・・」
「じゃあなんであんな嬉しそうだったのよ・・・」
「え?」
「私が料理作ったり、朝起こしにいったりしても俊は一回もあんなに嬉しそうな顔しなかったじゃん・・・」
確かにそうだ、的をかなり外れた彼女の行動だが、今考えれば献身的に俺のことを考えてくれなきゃ出来ないことだ・・・
夜電話中に俺のお腹がなっただけでわざわざご飯作りに来てくれたり・・・
(出て来たのが全部真っ黒でキレたっけ)
そうだ、こんなに俺の事を考えてくれてるのに一回も嬉しいと思わなかった・・・
「ごめん・・・俺・・・」
「・・・・・・何よ」
「お前なりに不器用にもやってくれてたことの真の喜びに気付いてなかった。付き合ってもうすぐ二ヶ月って時でそんな事感じなくなってたんだと思う。でも今気づいた。実香がどんだけ俺の事考えててくれてたのかってこと。」
「俊・・・・」
そっと瞳を真っ赤にした、「らしくない」彼女を抱きしめる。
「ほんとゴメン・・・反省するよ」
「・・・もう他の女の子にあんな笑顔・・・見せたらだめだよ?」
「あぁ、わかってるよ。」
「絶対?」
「あぁ」
「絶対の絶対?」
「あぁ」
「破ったら、死刑ね」
「あぁ・・・あぁ?死刑?」「私以外の女の子になびくなんて許さないから」「実香にしかなびかないよ」
「・・・・バカ」
結局そのあとは仲直り出来た。
彼女なりに真剣に俺の事を思ってやってくれてたことに気がついた今日に乾杯って気分だ!!

ま、後日お詫びにちょっと高いペアリングを買わされたのは忘れよ・・・。


続く。


FATEの最初へ FATE 9 FATE 11 FATEの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前