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"Tacki" for prudish Meg
【調教 官能小説】

〜interlude1〜 夢中の奉仕-2

 謎の男の優しい手つきで私の身体から1枚1枚丁寧に衣服が剥がされて、レースの刺繍の入った太腿までの黒いガーターストッキングだけが残される。どうして私はこんな大人っぽいやつを履いてきたのだろう?そういえば、週末の夜に年上の男性のところを訪れるということで、少しはおしゃれしようとこっそり履いてきたのだった。決して何かを期待していたわけではない。

 愛液で秘所に張り付いていたおそろいの黒いショーツがねっちりとした音をさせて剥がされるとき、グショグショだな、と独り言を呟かれ、とても恥ずかしい。思わず目を閉じる。ほぼ全裸にされたが、室内は気温・湿度とも高めに保たれていて、アロマが炊かれているのか、良い香りもして心地よい。

 お姫様抱っこで運ばれ、壁から突き出た黒いベンチの上にお尻を乗っけられる。

 両肩をゆっくり押され腰から背中半分ををベンチに付けて、そこから上部を壁にくっつけるよう誘導される。

 後頭部が壁につき、頭の上で両手がそろえられて拘束される。

 レースの黒ストッキングに彩られた両足は肩幅より少し広い幅に開かれ、持ち上げられて頭の左右少し上の位置で、足首を壁から突き出た棒に固定される。

 拘束を終え満足そうな溜息をついて正面に立った男からは、私の女性器と肛門が丸見えだろう。それにしても、私の身体はそんなアクロバティックな体勢がとれるほど柔軟ではなかったはずだ。

 でも、その時の私にはそんな疑問の答えを考えている余裕はなかった。心の中は、これから為されるアブノーマルな性行為への淫靡な期待でいっぱいだったから。


 孝さんとの時を思い出し、激しい痛みに備えていたところ、陰部に冷やりとした金属の感触がして、膣内に外気を感じる。
「ふむ、まだ処女膜が多少残ってはいるが・・・クスリもまだだいぶ効いて・・・なによりこの濡れ具合なら・・・・」
 
 ごそごそと男が服を脱ぐ音がしたあと、女陰の肉の併せ目に硬くて熱い塊がぴたりと押し当てられる。
「いくよ、芽美」

 ゾクリとする魅力的なバリトンの声が聞こえ、痛みを覚悟する。10秒・・・20秒・・・1分。
 しかし激しい痛みがくることを予期して身構える私の気勢を殺ぐように、ソレは非常にゆっくり、時間をかけてジリッ、ジリッと、私を焦らすほどの遅いスピードで、ほんの少しづつ、濡れそぼる秘所の中へ侵入してくる。痛みはまったく感じられず、男の身体の一部が自分の体内でだんだんと存在感を高めていくことに、甘い切なさと高揚感が高まっていく。

 時折、男の手で汗ばんでいる頭や頬や太腿を撫でられたり胸を揉まれたり、指で乳首をこりこりされたり、肉芽の突起部分を揉まれたりする。両目を瞑っている私には予期することのできないタイミングでそれらの行為がなされるたびに、身体が敏感に反応してビクビクと震え、秘所への淫らな侵入者を柔らかく包みこんでいる膣壁がキュンキュンと収縮しながら、ねっとりとした愛液を浴びせて歓迎の意を示す。

 数分かけて数センチ進んだところで、男はいったん動きを止めてしまう。拘束され男の次の動作を待っているしかない私に、大きく息を吸った男は先ほどまでの小さな独り言や私を説得するための穏やかで優しく甘い声ではなく、激しく昂ぶった声でこう宣言し、私の身体にさらなる激しい昂ぶりを呼び起こす。

「めぐみ!お前が俺の『マゾ牝奴隷』となる契約締結の証にお前の処女を頂くぞ!」

 学生時代から、恋愛話はともかく、その先の性的な話になると私は話に加わることをできるだけ避けてきた。
 それは、興味がないとか思春期特有の性への嫌悪感を抱いていたからではなく、全く正反対の理由からだった。そうした話を聞くと、自分がどうにかなってしまいそうなほど強い性的な欲望を感じてしまい胸がドキドキしてしまったからだ。しかも、話の内容が過激になればなるほど胸の鼓動が激しさを増したばかりか、それに加えて、思い出してはいけない性的な記憶が心の奥底から浮かび上がってきそうな恐怖を感じてしまうからだった。

 だからもし、その時声が出せたなら、私は欲望に導かれるままにこう叫んでいただろう。
―はい!私の処女を奪ってください!あなたの奴隷にしてください!―
と。


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