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"Tacki" for prudish Meg
【調教 官能小説】

〜interlude1〜 夢中の奉仕-1

 孝さんとの失敗に終わった初夜を終えてから、私は疲れている夜や落ち込んでいる夜、お酒を飲んで酔った夜などに、頻繁にこんな夢をみるようになった。
 二人で楽しくデートをした後、孝さんは黙って私の手をとり、強引にラブホテルへ引っ張っていく。淫靡な薄明かりの灯る部屋に入ったとたん、気が昂ぶっている孝さんは、こんなことを言ってすぐに私に口での奉仕を求めてくる。
「メグ、このまま初めて抱いたら、興奮しすぎできっとすぐにイッてしまうよ。だから先にフェラで1発抜いてくれないか?そうすればきっと上手くいくと思うんだ。」
 そう言いながら、ソファの前に移動し私の頭に手を置き、力を入れて膝まづかせようとする。
 これから二人の初めてを迎える気恥ずかしさや緊張感を抱く暇もなく、私は仕方なく彼の股間に顔を近づけ、ペニスを取り出し舌先で愛撫を始める。半分皮を被ったそれはすぐにムクムクと大きさと硬さを増し、彼は相好を崩してソファに背中を預けて座り込む。感じてくれていることに嬉しくなって、もっと気持ちよくなってもらおうと、それを口に含んで本格的に扱き出す。早くお口にだしてもらって、早く抱いて欲しくて。

 でも彼はなかなかイかない。それどころか、私の奉仕の何がいけないのか、だんだんと硬さと勢いを失っていく有り様だ。私の気持ちに比例するかのように暗さを増していく室内で、泣きそうになりながら必死に奉仕を続けるが、効果はない。

 いらいらしてきた彼は私の頭をつかんで乱暴に腰をつかって私の口を犯し出す。奉仕する悦びもなく、喉を突かれ苦しいだけのその行為から気を紛らわせるため、自分の肉芽に右手を伸ばし弄りながら目を閉じてひたすら耐えていると、突然彼のものが脈打ち男性のエキスが放出される。

 放出が終わり、さあいよいよ、と思った瞬間、室内が真っ暗になり、彼の姿が忽然と消える。闇の中で一人呆然とする私。

 彼を自力でいかせられずに男性の自慰の道具のように扱われ、取り残された私は惨めさに耐えきれず、潤んだ瞳からついに涙を溢れさせてしまう。自分の性欲さえ満たされればよいとは、なんて身勝手な男なんだと嫌悪感を感じる。そして、私はこんなにも性的魅力に欠ける女なのかと・・・。

 感情のコントロールを失った私は、未遂に終わったセックスへの欲求不満を満たすことによって心の平安を取り戻そうと、股間に伸ばしたままの右手を使って、身体を床に横たわらせていっそう激しく自分を責めたてる。

―もうだれでもいいから、早く私をオンナにして。早く私を本当のセックスでいかせて。女の悦びを感じさせて!―
そんなことを思いながら、その淫夢から目覚めるまでイケないまま、ずっと。


 けれども、今夜はいつもと様相が違っていた。現実世界への浮上をはじめた意識は半覚醒状態のまま留まってしまう。自分勝手な彼への嫌悪や自己憐憫の感情がいつの間にか消え、激しい性欲だけが私を支配する。

 だれでもいいから、たまらなく男が欲しい。今街を歩いてナンパされたら、派手に男漁りを繰り返しては自慢げに話していたA短大時代の一部の同級生達のように、二つ返事でホテルについて行ってしまいそうだった。オナニーをしたいのに身体中が弛緩していて力が入らない。喉がカラカラに渇いているが、股間は愛液でびしょ濡れだ。


 突然、室内が明かりに照らされ、男の声が聞こえてくる。
「セックスしたいのか、芽美?」

 孝さんとは違うが、聞き覚えのあるような声に戸惑う私。近づいてくる男の顔を見ようとしても逆光のせいでよく見えない。私の答えを待たずに続けて問われる。
「セックスをして気持ち良くなりたいか?」

 正面に立った男を下から仰ぎ見る。男は一糸もまとっていなかった。背が高く痩せているが筋肉質のがっしりした肉体だ。腹筋は割れていて、その下部では男性器が力強くそそり立っている。とても大きく見えるのは見上げているせいだろうか。ごくりと唾を飲み込んでしまい、恥ずかしくなって顔を仰ぎ見るが眩しくてまた下を向く。

ー今からこの謎の男に犯されるのかしら?・・・凄い身体・・・とアレ・・・今アレで犯されたら気持ちよくなれそうな気がする・・・どうせ抵抗しても無駄だろうし・・・−
 ペニスを見つめながら黙ってそんなことを考えていると、謎の男は私の気持ちを見透かしたようにさらにこう続ける。
「今からするのは芽美が気持ち良くなるためのオナニーだよ。俺は芽美のオナニーを手伝ってあげるだけの道具。芽美だって孝のオナニーを手伝ってあげてるだろう?孝が芽美を使ったオナニーで何度も気持ちよくなっているなら、芽美だって同じように気持ちよくなっていいはずだろう?だから、今から芽美が気持ちよくなるためのオナニーをしよう、いいね、芽美?」

―そうか、オナニーなんだ・・・―
 頭を優しく撫でられながら、耳元でゾクゾクするような低い声でそう説得され、安心感が増し理性の麻痺した頭で結論を出す。声を出そうとするが口がうまく動かず、ただ小さく首を縦に振る。
「良い子だ。」


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