未亡人との歪な関係⑦-4
冴子は細い指をウエストラインの辺りに這わせ、なぞりながら、ゆっくりと胸元の辺りまで指を到達させる。
柔らかな胸元は少し汗ばんでいる。
そのことに興奮を覚えた冴子は、胸に少し指を沈ませただけで、ぎゅっと少し強めに乳首を摘む。
「ん、くっ……」
びくん、と佳織の体が突然の刺激に震えた。
佳織の舌を味わいつつ、手のひら全体で胸を揉みこむようにしながら、親指でも円を描くように乳頭を捏ねる。
「んぅ、んっ」
佳織の声、体の震えが次第に強くなっていく。
冴子は胸を愛撫しながらも、唇を離して、首や胸元に何度もキスを落とす。
ぷるぷると震えて、ぎゅっと唇を結ぶ熟れた女の姿は何とも卑猥だった。
冴子は体の位置をずらして、左胸を愛撫しながら佳織の右の胸元に唇を押し当てる。
べろり、と舐め上げたかと思うと、少し強めに歯を立て、そして吸うのを何度も繰り返す。
冴子は何人もの男とセックスしてきたが、加虐的なセックスを望まれたときを除いて、相手に断りもなくこんな風に人の体を扱ったことはないかもしれなかった。
「は、っあっ……」
暗くてわからないが、おそらくキスマークがついてしまうほどに、強く噛み、強く吸うことを繰り返した。
それでも佳織は痛いとは言わない。
その代わり、痛みに耐えているのか、時折冴子の背中に回された左手の力が強くなる。
「んん、んっ、あぁ」
加虐的な愛撫を繰り返したのち、右胸の乳頭を優しく舌先で舐めると、甘美な声を漏らす。
そうしながら、左胸に這わせていた右手をずらして、佳織の臀部に、スエット越しに触れる。
全体を揉むようにし、時折ぎゅっと強めの力で掴む。
その臀部にも直接触れたくなり、冴子は我慢できなさそうに、佳織のスエットを引き剥がすようにして、布団の中で脱がせる。
下着の上から柔らかな臀の感触を楽しみ、また胸元にも舌を這わせる。
「あっ、あぁっ……は、っ……」
もう、冴子は我慢ができなかった。
臀部から、太ももにかけての柔らかな肌を五本の指を使って捏ねるように揉んだあと、下着の中に手を差し込もうとする。
佳織は触られるのがわかって、冴子が愛撫しやすいように布団の中で左膝を立てた。
ショーツの中に手を差し込み、毛の感触が指に触れる。
毛を触っただけでとろりとした粘液を感触を感じた。
痛みを感じるような行為をしたにもかかわらず、佳織がそんな状態になっていることが冴子は嬉しかった。
中指は滑らかに滑り、分厚めのクレバスに触れる。
何度かクレバスをなぞり、ーー焦らすということさえせずに、冴子は粘液が溢れるそこに指を差し入れる。
「あっ」
たまらず佳織が声を出した。
ぐちゅ、ぐちゅ………卑猥な音を出して、指を飲み込んでいく。
この状況で、冴子は自らが興奮して、荒く、下品な吐息を吐き出していることに気づく。
痛みを伴う行為を行なっても、何も言わず、受け入れてくれるこの女に、興奮しているのだ。
散々、男性が自身や、その他の女性を乱暴に扱うことを厭い、生きてきたくせに、自分は何て醜い生き物なのかとさえ思った。