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『洋蘭に魅せられたM犬の俺』
【SM 官能小説】

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『洋蘭に魅せられたM犬の俺』-19

「なんて猥褻な身体かしら」
麗様に冷ややかに評され、俺は股間に垂れ下がっている男根をビクンッと震わせた。
心の底には隆々と勃起した男根を麗様に見て頂きたいというオス本来の願望もまだかすかに残っていた。完全に去勢された訳ではなかった。
だがステンレス製の貞操金具がそれを許さない。
「麗様、コイツは完璧なマゾ犬になれそうだわ」
男装の麗人が、麗様を見上げる俺のすっかり被虐の色に染まっている目を見て、確信をもって呟いた。
「後は、ミカさんのお得意な牝イキの開発をして頂くだけかしら」
「うふっ。麗様はご自分の手ではなさらないのね」
「わたしがポチを歓ばせるために何かするなんて、おかしいでしょ」
麗様はテーブルの上のプチケーキを摘まんで美味しそうに口に運び、少し生クリームが付着した指先を俺の目の前に差し出された。
俺の舌をナプキン代わりに使って下さるようだ。
俺は歓んで舌を伸ばし、麗様の指先の生クリームを舐め取ろうとした。
「何なの、この図々しいメス犬は……」
バシーンッ。
ミカ様とおっしゃる男装の麗人が舌を伸ばそうとした俺の頬を激しく打ちすえた。
「麗様のお指をおまえの汚らしい舌で舐めようなんて、まだ躾が出来てないようね」
「ああっ、ごめんなさいっ……ミ、ミカ様」
額を床に擦りつけて土下座したが、ミカ様は許して下さらなかった。
躾のための鞭打ち、十発。
俺は尺取り虫の『Ω』の字のようなポーズを取らされ、高々と突き上げたカトレアの大輪の咲くヒップにミミズ腫れが走るまで厳しい鞭を浴びた。
「うぐぐっ」
 最後は尻肉が切れて、血が滲んだようだ。
「おまえは身も心もメス犬になりたいのよね」
尺取り虫の後頭部をミカ様のパンプスで踏みつけにされた。
「は、はい。卑しいメス犬にされたいのです」
「メス犬なのに、何か足りないものがあるでしょ」
ミカ様の謎かけのような質問に俺は答えられない。
「やっぱり能無しの馬鹿犬ね」
「ご、ごめんなさいっ」
「メス犬なら、ちゃんとしたシッポを生やしてなくちゃ、おかしいでしょ」
「あっ……は、はいっ」
 後頭部を踏みつけていたパンプスが除かれて顏をあげると、目の前にどぎつい赤紫色のフサフサした長い尻尾が突きつけられた。
 四、五十センチはあるオオカミの尻尾のような代物だ。
「このシッポを付ければ、完璧なメス犬になれるわ」
 フサフサした尻尾の根元には、男の亀頭そっくりな形状の長いディルドが付いていた。二つの大きな瘤のある恐ろしい淫具だった。
その淫具を呑み込めるような穴は俺の身体には、一カ所しかない。
そんな大きな瘤で犯される恐怖に怯えて、カトレアの花芯の窪みになっているアナルがキュンッと収縮した。
「ポチ、わたしがミカさんにメス犬調教をお願いしたの。ポチは歓んでくれるわね」
麗様が俺のツルツルの頭を撫でつけながら、優しくおっしゃって下さった。
「あああっ。はい、麗様。麗様のお好きに、なさって下さいっ」
 俺には麗様のお言葉がすべてだった。


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