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Stレナ・テイル3  美女戦士vs魔蛸
【ファンタジー 官能小説】

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美女戦士 vs 魔蛸-13

「ナミも同じなの?」
「会った時にはもう、あの子は楽しみ方を苦しみに変えていました。殺し方も知っていました。
時々、吊ってあげましたが、通行人の死体を並べるわけにもいかないし、今のように犬もいませんでしたから、わたくしがなめてあげました」
それが本当かどうかはわかりませんが、かわいそうなあたしは言われるがまま、信じるしかありませんでした。
「馬鹿のアイマンおいで」犬を呼びます。以前に助けた犬ころが、今は人より大きくなりました。
「どうしようもなく馬鹿で、陰険で、のろまなアイマンおいで。さっさと舐めてちょうだい」
犬は分厚くて大きな舌でベロリベロリとシロップをなめてくれます。
本当の名前はイーシスと言います。真っ白なフワフワのメス犬です。
倒壊した建物の下から救い出したので、大地の女神の名をもらったのです。
あたしだけが特別な時にISISの頭のIを取ってI MANと呼びました。
吊り下げられて上下が逆になった時の呼び名です。普通の時は間違っても逆から読んではいけません。
ナミは胸と股間に、たっぷりとシロップをかけていきました。
舐めとるには、まだしばらくはかかるでしょう。
≪アッチはこれも修行だと言ってた≫ あたしは声を漏らさないように耐える練習に入りました。
でもこれくらいはましなのかもしれません。もっと他のことがばれないかすごく心配でした。
そもそも、ヘルメットは蒸れて熱いし、運ぶのもあたしです。そんなのは嫌でした。
「おかしいね。まだ配達されないね」 
でも、それは拾ったことになっているブランド物の首輪に変身してイシスについています。
それに全身タイツだって、最近はコスチュームの消耗が激しいので、実は一流メーカーの純正ではなく安い店でレオタードを買っていました。
簡単に破れたのはそのせいなのかもしれません。
洗濯したら縮んだといっても信用してくれませんでした。
光の質もなんだか落ちているようだといわれています。電池もディスカウントショップのワゴンセールです。
余ったお金はきちんと返しています。ちょっと遊んで、買い食いしてからなのは、みんなと同じだと思います。
でも、心の狭い人がいます。ばれたら逆さづりだけでは済まないでしょう。
≪逆さ吊りの、それもごはん抜きにされたらどうしよう≫ 顔から血の気が引きます。
≪ふたりがあたしの前で食べだしたら、きっと叫んでしまう。気が変になるかもしれない。
イーシスの餌を横取りしたら、あの子はあたしのことを餌と思うかな‥≫
逆さにつられた少女はいつまでも悩むのでした。

作,レナ         [これは事実をもとにしたフィクションです]



「ばかじゃないの。おまえが惑わされて見た世界なんか知りたくもないわ」ナミがうなります。この人はいつも機嫌が悪いのです。
「そう、その世界もふくめての事実なんだけど」
「全部惑わしだわ。おまえがレイプされかけたところだけが事実よ」 ナミは美しい小顔なのに、鼻の穴が馬鹿みたいに大きく開いて見えます。
「おかげで仕留められたでしょ」
「なんだと」足を持って揺すると、原稿で顔を叩かれました。
「あらあら、けんかしないの」アッチが声をかけてくれます。 女神のように優しいひとです。
「ナミは先輩ですよそんな言い方をしてはいけません」
あたしは言い返すのをやめました。
「少し無理なところはあるけど、いいんですよ、うまくなりますよ」あごをなでてくれます。
それから手についたメープルシロップをなめました。
「イーシスおいで」あたしは犬を呼びます。
イーシスはしっぽを振って顔の前に走ってきました。
「アイマンおまえはいつものろまだね。それにアイマンはなんておバカなの。おしりを振るだけのおまえに、芸術の何がわかるのかしらね」
犬にぺろぺろ舐められながら喜ぶあたしは、アッチの言いつけは守るいい子です。


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