生徒と教師との3P-7
(誰が来たの…?)
(誰がいるの…?)
お互いが不安に思う。靴を脱いだ穂花が修の後ろについていよいよ部屋へ入る。そしてお互いの顔を見た2人は目を丸くして驚いた。
「!!や、安田さん…!?」
「ほ、穂花先生…!?」
意外な場所での生徒と教師の対面にお互いが絶句した。修だけはニヤニヤしていた。
「どう?びっくりした?」
「え…」
「な、何で…先生が…?」
「あ、あの…」
何と説明していいか分からない穂花は黙り込む。しかし修は包み隠さずに言う。
「俺、穂花先生とも関係持ってるんだ。」
「えー!?」
里美は大きな衝撃を受ける。
「先生の方から俺にアプローチかけて来たんだよな?」
穂花は躊躇いがちに頭を縦に振る。
「嘘でしょ…?」
今みで生徒思いの真面目でお淑やかなないい先生だと思っていたが、彼氏の隣部屋の、しかも生徒の彼女と関係を持っていると言う現実が受け止められない。
「安田さん…、あの…、色々あって…」
肩を窄める穂花を責める気は全くなかった。それを言うなら自分も親友の彼氏と自ら関係を持っているからだ。責める資格はないと自覚していた。
「まぁ座ってよ、笹川先生。」
「う、うん…」
まさかの対面に2人ともソワソワしていた。2人は同じソファに少し離れて腰をかける。
「里美とはつい最近出会ったんだよ。」
「そ、そうなんだ…。もう…?」
「うん、してる。」
里美は少し恥じらいを見せる。
「先生とも割と最近だよね?」
「う、うん…」
「里美、昨日も来てたんだよ。」
「えっ…?じゃあ…」
「先生の夜の姿、しっかり聞いたよな、里美?」
「う、うん…」
穂花は顔を真っ赤にして俯いた。
(私の本性、知られた…。恥ずかしい…。)
昨日の夜は沙織がいると聞いていた。またエッチな声をたくさん聞かせてと修に言われていた為、たくさんいやらしい声を口にした。それが沙織ではなく里美に聞かれていたと思いショックを受けた。
「安田さんはどうして高梨さんと…?」
「あ…、わ、私も自分から高梨さんにアプローチしたって言うか…」
「夜中に街でばったり会って、そのままホテルへ直行したんだよね?」
「う、うん…」
別に無理矢理ヤられた訳ではないようで、それだけは安心できた穂花。しかし大の親友の彼氏を平気で奪う事の出来るような子には思えなかったが、理由は聞かないでおいた。微妙な空気が2人の間を漂っていた。