投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

St.レナ・テイル2 レナ
【ファンタジー 官能小説】

St.レナ・テイル2  レナの最初へ St.レナ・テイル2  レナ 10 St.レナ・テイル2  レナ 12 St.レナ・テイル2  レナの最後へ

レナ-10

「傷を持たない者が殺せと言うのですか」
「そこまで言うならお前がやるんだな、どう決着をつける」ナミがすごく怖い顔で言います。
「そうですね、飼い主がその犬の処分を決めなくてはいけないですね」
アッチに言われて、頭が冷えます。≪飼ってただなんて言わなきゃよかった≫
飼い主として、殺さない、と言ってもいいけど、魔がとりついた犬を放すわけにもいきません。自分が言い出したことです、それこそあたしの責任です。≪撃つしかないの?≫
悩んでる間に子犬はナミの手をすり抜けて走って行ってしまいました。
「まて」ナミとアッチが追いかけていきました。
「少しは思い出したのかね」捜査官がたずねました。子犬ごときに、大げさなことを言い合っていると思っていたのでしょう
「そうみたい」犬のことを言った手前、何も思い出せない、とは言えなくなってしまいました。
≪しまった。あたしも犬コロを追いかけるんだった≫
でも、「そうなのかな」家を見ていると不安になってきます。本当に記憶喪失になった気がしてきます。知った風景の中にぽっかりと穴が開いているのです。
「帰りたい」つぶやきました。
「わかった。もどろうか」優しくしてくれます。
「ううん、来てみたかったの」捜査官にドキッとします。下腹に疼きのようなものを感じました。正確にはエッチな所です。どんどん気持ちよくなっていきます。
みつめていると、その後ろから近づいてくる影に気が付きました。どんどんスピードを上げて‥
≪間に合わない≫ あたしは抱きつくように捜査官を押し倒しました。
白い影がすごい速さで上をすり抜けていきます。捜査官はさすがです、体をひねって体勢を入れ替えると地面につく前に反撃しました。
残念なのはそれがあたしに向かってだったことです。さすがに当たる寸前で止めてくれます。
「何をする」
「あたし、好きなんです」とっさに言ってしまいました。≪この人にはあれがわかってないんだ≫ ごまかすしかありません。
「何が」
「カラザさん」それから顔を赤くしてしまいます。
「そうか、わるかったね」起こしてくれます「でもまだ若すぎる。こんなことしちゃだめだ」
「あと何年したらいいの。今ではだめなの?」
「犯罪だ」
まさかこんなおじさんが好きなわけありません。 なのにお腹の下の方が熱くなってきます。
顔がほてってきたのを後ろを向いて隠します。≪あたしどうしたの、本当は好きなんだったりして≫
「おい、尻をどうしたんだ」
「?」 手をやりましたスカートがめくれているのかと思ったら、そこが切れてショーツが丸見えになっています。
「いやん」両手で隠して腰をねじります。
「誘惑してるんじゃないですからね、あたし若い子のほうが好きなんだから」あたしたちは狙われています。白い影を感じます。≪あの犬だ。なんて爪してるの≫
お尻が寒くて、そしてその下の方がじんわりと疼いてきます。どんどん気持ちよくなってきました。≪冗談じゃない、私が切り刻まれるところだったのに、なに≫
≪魔だ≫ 彼の後ろから迫ってきています。


St.レナ・テイル2  レナの最初へ St.レナ・テイル2  レナ 10 St.レナ・テイル2  レナ 12 St.レナ・テイル2  レナの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前