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わたしたちの四場面
【学園物 官能小説】

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好き同士だからいいでしょ-1

 二学期の期末試験をあと一日残してた。
 私、某代と某介くんは、みんな試験勉強で早く下校してしまった学校に残っていた。
 私たちは、古典文学部の『職場』である図書室の書庫で、制服の下半身を適当にずらして、目合ひ(まぐわい)ことセックスにふけっていた。

 「某介くん……ごめん。試験勉強せんとアカンのに、私、ガマンでけへんようになってもたんや。」
 「ええよ。僕もSとSの板ばさみになっとったから……」
 「……SとSってなんやのん?」
 「……スタディとセイヨク。」
 「無理があるやん……」

 某介くんは、制服ごしに私の胸をナデナデする。
 ナマでナデられるよりずっといやらしい感触だ。
 ひさびさに二人きりの空間を、静かな校舎の中に得た私たち。
 私たちのセックス歴はけっこう長いのに、まだ初めてのころの「警戒心」が抜けてない……。

     △

 私と某介くんはs学二年生だった。秋のある日、町内の公民館で私たちは二人で作業のお手伝いをしていた。
 それは公民館の図書室に持ち寄られた古い子どもの本を整理する作業だった。
 二人とも本が好きだったから、本を一冊一冊手にとって書名をキーボードでデータベースに打ちこんだり、ページをめくって傷んだところを見つけたら、しおりをはさんで「補修」の箱に入れたりした。

 「トイレにこんなんあったわ」お手洗いに行った某介くんが、小さな本を持ってきた。
 「え、なんやろ?」私は本のページをめくって、ヤバいことに気づいた。
 その本は写真をはさむアルバムだった。「何これ、やらしい……」
 某介くんものぞきこんで言った。「ほんとだ、やらしい……」
 どのページを見ても、裸の女のひとが裸の男のひとのチンチンを、口にしている写真がはさまれていた。
 「なんか……」某介が言った。「汚いね。」
 私は言った。「うん……、オシッコでてくる所やもんね。」
 でも私たちは、その写真を一枚一枚見て「いやらしい!」「ワイセツだ!」とゲラゲラ笑いあっていると、
 「ちょっとアナタたち、何見てるの?」
 私たちの作業を「指導」してた町内会のお姉さんが、こわい顔と声で近づいてきた。
 私たちは緊張した。お姉さんは私の手からアルバムを取ってペラペラめくると、
 「あのクソおやじ……また勝手にここのパソコンでこんなのプリントアウトしやがって……そんでほったらかしやがって。」と言うと、私たちを見た。

 「ごめんなさい……」私が言うとお姉さんは「いや、アナタたちに怒ってるワケやないんや。」と言った。そしてアルバムを示した。
 「アナタたちこれ見て、どない思った?」
 某介くんが言った。「チンチンなんかなめて、汚いなぁって思った。」
 するとお姉さんは笑った。「汚いことやけど、なめてもろたら気持ちええんや。その汚いことをしてあげるのが愛情なんや。」

 お姉さんは手をのばして、私のスカートの奥から下着をはぎ取った。そして某介くんのズボンと下着をずらせた。
 某介くんのチンチンが、だらりと姿を現した。
 「某代ちゃん、ほら、これをなめてあげなさい。」
 いまアルバムでみたチンチンと違って、某介くんのチンチンは、キレイに見えた。私はすぐに顔を寄せて、いま見た写真のマネをしてチンチンを口にした。
 (うわ、なんやろ。すごく硬くなった……)私がその硬さとなめらかさを舌でナデまわして確かめてると、
 「はあ……ああっ……」某介くんがうめいてた。
 
 


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