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わたしたちの四場面
【学園物 官能小説】

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好き同士だからいいでしょ-3


   △

 図書室の書庫。
 
 某介は射精をすませても、私からなかなか離れてくれない。

 私も、まだまだ某介が内側にいることを感じていたい。

 某介が言った。
 「今日の試験で、n目s石の問題が出てきたやろ?」
 「うん……」
 「s石って、七人子どもがおったんやな。」
 「そうやね……昔はどこの家も、ようけ子どもおったみたいやね。」
 「あの時代…… 明治の男性って、どんなふうにセックスにもっていったんやろな。」
 「うわ…… ナマナマしいなぁ……」
 「夜にダンナが『(性行為)するぞ!』と言うたら、ツマは『はい』って受け入れるだけやったんかな。」
 「昔は『家長』のチカラが絶大やったみたいやし……」

 なんてことを某介とボソボソ話しながら、私はどこか外国の性教育の絵本に描かれていた「男と女の四場面」を思いだしていた。

  【1】 ふたりは出会った
  【2】 お互いに愛を感じた
  【3】 セックスが気持ちよかった
  【4】 赤ちゃんが産まれた

 じゃあ某介とのセックスも、家族を作る前提条件がどこかにあるから、とっても気持ちいいんだろうな〜。


    《おしまい》



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