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花火の雨で…
【初恋 恋愛小説】

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春の風?-2

「…夏希、説明…できるよね?」
遥の周りに、ドス黒いオーラが見えるよ?
「あ、はい…」
おれはビビりながら勇斗が勝手に番号とアドレスを教えたのだと言ったのと同時に
勇斗との思い出を思い出して、サヨナラを告げた
恐らく勇斗は殺られる…おれの彼女に…
それくらいの殺気が遥から立ち込めていた
そして勇斗に電話をかけるはめに
ルルル…勇斗の死へのカウントダウンが始まる
わずか10秒で勇斗は出た…恐らく人生最後になるであろうの電話に
「もっしもっす〜、夏希たんなぁにぃ?」
テンション高いのは今だけだよ…
電話の向こうは何も知らず、遥が喋りだす
「もしもし…私。遥」
勇斗はびっくりしたようだが、まだ何もわかってない
「あ、遥ちゃん!?何何、何のよう?」
おれは恐ろしくて逃げたかった…
しかし足が動かない!
耳をちょっと塞いでいるくらしかできなかった
電話の内容2つ
1つはおれのアドレスを教えたことへの怒り
ただしこれは予想外に軽かった
終わるのかと思いきや
ここからが地獄
勇斗の元カノからの愚痴を30分にわたり
浴びせ続け、勇斗を内面から殺していった…
そしてとどめの一言が
「だからアンタは、顔だけで付き合ってすぐふられるのよ!」
電話のときの遥は、あの いつもおとなしくて優しい遥じゃなかった
まさに鬼のような罵声とマシンガントークで人を殺せそうだ…。
そして勇斗が反応できなくなると電話を切り、最後におれに向かって
「…私のこと嫌いに…なった?」
いつも通りの遥
やっぱりかわいい♪
恐怖も吹き飛んだおれは照れながら
「なわけないじゃん!」
と言って抱きしめた


遥は物足りないみたいな顔してる…?
やっぱあれか、あれがしたいのか!?
おれがしたいだけか思わず口にした
「キス…しよ?」
きっと茹でダコみたいに真っ赤な顔だったな
「…///」
遥も真っ赤…パッと反対方向を見たがすぐに
振り向き目を瞑る…
それって、いいってこと?
「…ぃ…いいよ」
風で飛んでしまいそうな声で反応した
やっぱうるさい声より、こういう声のが100倍好きだ!
「じゃ…するよ?」
おれが聞くと、頷く…
はずかしいけどおれだって男だ!
ゆっくりだけど顔を近付けて……





///やっぱ無理!
「は…るか、ごめん!
はずかしすぎる」
遥はゆっくり目を開けて
「私もはずかしいから…今度してね…」
そしてこの日は終わった


そして一日を振り替えって思った…
やっぱ女って怖い!
でも、同時にかわいい♪
どうやらまだまだファーストキスは遠そうです


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