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花火の雨で…
【初恋 恋愛小説】

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春の風?-1

「あ〜皆さんはじめまして。」
そう言って教室に入ってきたのは



勇斗…。
ツッコみたくなる…でも今日は中学校の入学式の次の日
最初から自分があんな面白変なヤツと友達って思われるのはな〜
とか思ってると、おきまりのパターン。
「よっ!今日も不機嫌面がかっこいいよ♪」
やっぱり…やたらテンション高いヤツと話してたら
間違いなく注目されるな、俺
「お前うるせーよ…」
小声で喋る
勇斗の目はいつも以上に輝いてる…?
「なぁーにぃ?よく聞こえないなぁ、か・も・り・な・つ・き・君」
大声だし、回りながら喋るという
おかしな状態の男を目の前に置いておれの中学校生活は始まった

しかも、この変なヤツは学級長になるし
ちなみにおれは数学教科委員…。

あ〜最悪だな
おれと遥(彼女)の学区が微妙にだけど違うために遥は違う中学校…
なのに勇斗とは同じとか
「初めましてぇ〜」
憂鬱なおれの耳に とても明るくて高い声
隣の… 上島みちる(かみじまみちる)だったかな
「…初めまして」
話題ないし そっけなかったな
「ホント暗いね〜」
余計なお世話だ…
しかしこの女がおれの中学生活の出発を見事にくじいてくれた

次の日になり登校
すると直ぐに「おはよぉ!」上島か…
「おはよ」
めんどくさいから、自分の席へ行こうとすると
「ね、神守君〜アド教えて?」
嫌!と心の中で思ったけど露骨には言えないしな…
あ、もってないことにし
「はいは〜い!教えちゃいま〜す!
あ、知りたい人はならんでね」
出た、元祖余計なお世話焼き…
「もれなく今ならオイラのアドもついちゃうよ〜」
それ所じゃねぇし!
でも喋るのが得意じゃない、おれはただ見過ごすしかできなかった
おれの携帯にはその日 名前すら聞いたことのない人
上島、それと勇斗の隣でちょっと喋った 船橋友里(ふなはしゆり)等々
合計16人からもメールがきてめんどくさかった(しかも全員女子、微妙にギャル文字だし)
その後2週間くらいはとくに何事もなく
平和な日々を過ごしていた。
しかし本当にタイミングが悪いってことはよくあるな
久しぶりに遥とあっていたら突然鳴り響く携帯電話
着信はみちるだった
迷ったけど、遥が「出ないの?」と聞いてきたから切ることもできないから出ると
当然遥にも聞こえるでかい声で「やっほ〜、元気ぃ?」
なぜ今なんだよ…遥ちょっと不満そうな顔しちゃってんじゃん
「あ、元気だから!忙しいからばい…
切ろうとすると
「やだ!言いたいことがあるの!」
本当うるさい
「じゃ、早くして」
なんだよ、遥怖いから…
「私神守のことが好き!」
声でけぇよ!
…なんか遥が近付いてくるし(汗
「ちょっと…替わってくれる…よね?」
こんな遥初めて…替わるしかないな
そう思い、替わるとすぐさま遥は
「もしもし、私夏希の彼女…
そうゆうことだから」
と切る
怖い…てか、女って怖いよ!


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