家庭教師 咲希 -授業を始めるその前に-(2022/12/09)-4
「浩一くん、ごめんなさいね。
ノックして声を掛けたんだけど、
反応が無かったから。」
「いえ・・・。
僕、時間を間違えていたみたいで・・・、
それで、その・・・、
ごめんなさい。」
浩一は赤くなって俯いた。
「浩一くんは時間を間違えてないわ。
私が早く来ちゃったの。
驚かせちゃってごめんなさい。」
「・・・そうだったんですね。
でも、僕・・・。」
浩一はおそるおそるといった感じで、
咲希の方を見る。
「いいのよ。
浩一くんは何も悪くないわ。
浩一くんの部屋なんだし、自由時間だし、
何をしていてもいいの。」
「そうですけど・・・。」
「浩一くん。」
「はい。」
「答えにくいかもしれないけど、
正直に教えて。」
「・・・はい。」
「今、何してたの?」
「え、それは・・・。」
浩一が言い淀んだ。
「オナニー、よね?」
咲希はオナニーという言葉を使うか迷ったが、
結局、ズバリ聞いた。
「・・・・・、
・・・・・・・はい。」
浩一はその場を見られてしまったこともあり、
観念して自分がしていた行為を認めた。
* * *